FUJIROCK EXPRESS '26

LIVE REPORT - FIELD OF HEAVEN 7/24 FRI

奇妙礼太郎BAND

  • 奇妙礼太郎BAND
TEXT BYfujirockers.org

Posted on 2026.7.24 16:38

奇妙礼太郎の歌声が魅せる幸福が、”天国”を包み込む

時間ぴったりにステージに登場すれば、早速のコール&レスポンスで会場を徐々に温める。まずは、“エロい関係”。色気とユーモアが同居する一曲ではあり、ロマンチックで温かみにあるギターのサウンドに、ピンク色のまさに“エロい”照明もたまらない。それでいて、奇妙礼太郎がどっしりとパワフルに歌い上げ、音源とはまた異なった表情を見せる。FIELLD OF HEAVENでは心地のいい風がそよぎ、観客たちの身体も、自然と左右に揺れる。
“たまらない関係”、“元気でやってるか”と、人とのつながりや愛おしさを歌う楽曲が続き、奇妙礼太郎の人間味溢れる歌声が、観客ひとりひとりに語りかけるように歌いあげる。ドラムとベースでサウンドを支えながら、ギターとキーボードの掛け合いも楽しく、“奇妙礼太郎BAND”だからこそ伺えるワンシーンがうれしい。

突然の雨に降られ、爆発するかの如く歌声が伸びていく“かすみ草”、菅田将暉とフィーチャリングしたことで話題になった“散る 散る 満ちる”、軽快なピアノのサウンドに奇妙礼太郎の飾らない歌声が会場を包む“ピアノメン”と、本人曰く「うわあ!っとする曲」が続く。
松田聖子のカバーの“SWEET MEMORIES”は、うれしい!会場からも歓声があがる。原曲とはまた違った印象を見せる。キーボードの柔らかな音とエネルギッシュな歌。奇妙礼太郎が身体を目いっぱいに使い、時に囁きように、叫ぶように歌う声には、大自然に囲まれたロケーションも相まって聴き入ってしまう。

「自分のこと好きでも嫌いでもいいからね」というMCから始まる“わたしの歌”は自分自身を優しく肯定する一曲。等身大の温かな歌詞が、胸まで届く。“オンリーユー”では、シンプルだからこそ、パワフルな歌声が響き渡り、楽曲の普遍性を静かに浮かび上がらせていく。

ラストは“オーシャンゼリゼ”。聴き馴染みのあるベースの音に支えられ、もちろん大きな合唱が起きる。誰もが知っている音楽だからこそ、会場が一体となり、陽気さと温かさが混ざり合う。観客たちを巻き込みながら、ひとつのステージで作り上げる幸福感溢れる雰囲気は、これから続く3日間を物語るようでもあった。

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7/24 FRIFIELD OF HEAVEN