FUJIROCK EXPRESS '26

LIVE REPORT - FIELD OF HEAVEN 7/26 SUN

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PHOTO BYsuguta Instagram
TEXT BYあたそ

Posted on 2026.7.26 20:10

ハープのサウンドと透明な歌声がHEAVENをゆっくりと満たす

あれだけ楽しみにしていたフジロックも最終日。ステージ上を見ると、ハープが鎮座してあり、そういえば野外でハープを見るのって初めてかもしれないな……なんて思う。もし晴れていて、砂埃がすごい一日だったら、ハープが壊れてしまうのだろうか。で、あれば雨でよかったのかも。
そんなことを考えていると、ボーカルのJC以外がステージに登場。それぞれカラフルな衣装を身にまとっていて、お昼のHEAVENに似合っている。腕鳴らしなのか、映画『2001年宇宙の旅』でおなじみリヒャルト・シュトラウスの“ツァラトゥストラはかく語りき”の演奏を割と壮大めに聴かせてくれる。なんでこの曲なんだろう。そんなことを考えていたらJCが登場。
まずは“Kuba”、“Amber”と、スローテンポなナンバーでじっくり聴かせる。JCの歌声に一気に心を奪われるのはもちろんだが、ハープがバンドサウンドに溶け込むことで、その響きは印象的なメロディを空間へと解き放ち、音楽に立体感と奥行きを与えていく。
“Free away”では、ハープのきらめく音色が、会場の雰囲気をほどいていく。降り続く小雨ですら演出の一部になったかのよう。観客たちは自然と身体を揺らす。

2019年のRookie A Go-GoからHEAVENに戻ってきた彼女たち。「ルーキーのステージに連れていってくれた曲をやります」と言い、“Gum”の演奏が始められた。空間に一音ずつ落としていくようなどこか懐かしい江頭健作(Key)のキーボードのサウンドに、秘密を打ち明けるかのように歌い上げるJC。演奏中、常にかわいらしいダンスを披露してくれた男女2人のコーラスも混ざり合い、会場全体に一体感を帯びていく。
積島直人(Ba)のウッドベースの身体の芯に鳴る重低音に、音の濁流のようなサウンドが印象に残る“Cuctus”のあとは、幻想的な“HITSUJI”。
“Forest”では、ハープの繊細なアルペジオが楽曲全体を包み込み、江頭健作(Key)のシンセサイザーと溶け合うことで、HEAVENの名にふさわしい幻想的な空間が広がっていく。どっしりとしたベースの低音と、ドラムが刻む穏やかなビートがその世界を支え、繊細さと力強さが絶妙な均衡を保っていた。
そこへAceCoolが姿を現す。気怠さをまとったラップは、JCの透明感ある歌声とは対照的でありながら、不思議なほど違和感がない。言葉を置いていくようなフロウが浮遊感あふれるサウンドと混ざり合い、“Forest”の景色をより奥行きのあるものへと変えていく。

“SEE YA”、“OTODO”と最後まで穏やかなグルーヴを途切れさせることなく、会場はやさしい熱気に包まれていく。派手な演出や大音量で圧倒するのではなく、一音一音を丁寧に積み重ねながら、観客の心をゆっくりと満たしていくんoon。フジロック最終日のHEAVENに、これ以上ないほど心地よい余韻を残した。

[写真:全10枚]

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7/26 SUNFIELD OF HEAVEN