FUJIROCK EXPRESS '26

LIVE REPORT - GYPSY AVALON 7/26 SUN

スーパー登山部

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Posted on 2026.7.26 23:17

みんなの身近で大好きな山に、あの登山部現る

雨が降ったり止んだり。夕方のアバロンにやってきたが、今まで見たこともないたくさんの人で埋め尽くされている。みんなが待っているのは、愛知県を拠点に結成された5人組ネイチャー・ポップバンド、スーパー登山部。名前からコンセプチュアルで面白いが、どうやら本当に登山をしているらしく、山でライブを行うこともあるらしい。山に登れて演奏もできて、本当に本当のスーパー登山部じゃないか。彼らの演奏が私たちの身近な山、フジロックの山で行われるということだから、それは観なきゃということだ。

メンバーたちが両手でさんかく、すなわち「山マーク」を作って現れると、「やっと苗場にくることができましたスーパー登山部、よろしくお願いします」と“風を巡る”が始まる。キーボード主体の瑞々しいメロディ、息遣いや子音も美しいHina(Vo)の世界観。この山へ向け、胸踊るラブソングを受け取った気持ちだ。”燕”は、心臓の鼓動のような深谷雄一(Dr)のキックからはじまる。表情豊かな梶祥太郎(Ba)のベースラインが踊らせてくるし、中盤からはどんどんドラマチックな展開を見せるなど緩急のある楽曲だ。

「登山家のみなさんに聞きますね。山、のぼってますかー!」と小田智之(Key)が観客に問う場面も。実際、この会場には結構な人数の登山経験者が集まっているみたいで、さすがフジロック。多趣味な人が集まっているなあと思った。彼らの場合、ファンの総称は登山家になるのだろうか、ちょっと私も名乗らせてほしいと思った。

小田とHinaの掛け合いから美しいハーモニーが展開される“意志拾い”では、曲中に「意志拾いチャレンジ」なるものが開催される一面も。小田がカウベルを鳴らすと、みんなもそれに合わせて手を叩くというチャレンジだ。7拍子の曲なだけにちょっと難しいのだが、オーディエンスみんなが一生懸命手を叩き、会場に和やかな一体感が生まれていた。合間のMCではさらに「フジロックは活動初年度から志していた」と話すメンバーたち。初めてのフジロックは初日からいて、小田は今朝三国山に登ってから来たと軽やかに話す。スーパー登山部では当たり前なのかもしれないが、その体力気力にはびっくりだ。

Hinaがギターを持つと、“ハイライト”へ。自然とクラップが起こり、温かい雰囲気がフロアを包み込む。思いが爆発したように歌うHinaと、その情熱に演奏がのっかっていくドラマチックな構成だった。“いつかはね”は、夕方の空に響くいしはまゆう(Gt)のソロが輝く1曲。天気はあまりよくないけど、空気は澄み渡っていて、この曲で深呼吸する時間がとても気持ちよかった。

ゲストにTENDREが登場すると、“樹海”が始まる。Hinaの高音とTENDREの低音が、付かず離れずのハーモニーを奏で、サウンドも圧倒的なアレンジ力でもって披露される(TENDRE本人も「アレンジすごっ」と言っていた)。TENDRE曰く、スーパー登山部は「一番山が似合うバンド」。久々の共演を喜び、バンド初のフジロック出演をお祝いしてくれていた。

晴れバンドだと自負していたスーパー登山部だが、この日の雨は強め。演奏中に強く降ってくることもあった。「ジプシーアバロンを苗場山の頂につれていきたいと思います!」と披露された“頂”で雨が軽く止んでいたのは、登山部の力なのかもしれない。最後のナンバーは“スーパー銭湯もある”。登山のあとはやっぱりお風呂!ザ・ドリフターズ“いい湯だな”をリスペクトしたほっこりソングに、会場の温度も温まったところで、今日の日のステージはおしまいだ。今注目のバンドらしい華々とした初ステージに、これからの活躍を見届けていきたい気持ちでいっぱいになった。私も登山、はじめようかな。

[写真:全10枚]

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7/26 SUNGYPSY AVALONXSUMI