FUJIROCK EXPRESS '26

LIVE REPORT - RED MARQUEE 7/23 THU (EVE)

SAKURA CIRCUS

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Posted on 2026.7.23 23:20

人間は可能性に満ち溢れている

DJ MAMEZUKAがアッパーなナンバーを立て続けに披露したあとは、フジロックにはおなじみ、SAKURA CIRCUSの登場。妹サーカス団であるCANDY CIRCUSもコラボレーションしているようだ。フジロックにおけるサーカスといえば、クリスタルパレス横で披露されるダイナミックなステージだが、ここレッドマーキーで観られるのは前夜祭だけ。

重厚なミニマルビートをバックに、舞台中央にはトランポリンのような台が現れ、中央のミラーボール手前にはフラフープが吊るされている。まず現れたのはヒョウのような柄のパンツを履いた男性。くねくねと動きながら関節を外し、腕が人間とは思えない向きになったり、足を背中の後ろに回したり(自分でも書いていてよくわからない)と、まるで軟体動物のように動き出し、観客の歓声と悲鳴の混じった声が会場に響き渡った。ガットのない、枠だけのテニスラケットを取り出したと思えばそれを片足に通し、もう片足、胴から頭へ、ゆっくりゆっくりと体を通過させる。ただでさえ人を超えているのに、もうここまできたらイリュージョンを疑うレベル。

続いては網タイツが印象的なボンテージ風の女性が現れ、舞台中央から下がっているフラフープに片足をかけて高速回転する。足をかける場所も、フラフープの下部だけじゃなくて上部にかけたりしていて、輪っかひとつで可能性を知れる、テクニカルなパフォーマンス力を見せつけられた。艶めかしいポールダンス、いやフラフープダンスの魅力に観客は釘付けになった。

最後は、光沢感のある民族風衣装を身に纏った9人の男性によるパフォーマンス。雰囲気としては、映画『RRR』に近いかもしれない。2人の上に1人が乗り、騎馬が2組出来上がる。その2組で行われる人間ブランコはハラハラさせられるけど、たくましく安心感がある。ひとつのパフォーマンスごとに謎のダンスが披露されるのだが、これが真似しやすくてちょっとクセになる動き。観客はダンスを一緒に踊り、パフォーマンスに驚き、また踊り……とちょっと忙しくて可笑しかった。

デジタル技術が発達する中でも、やっぱりすごいのは人間の可能性だなと気づく。私たちができないことをできる人たちに驚いたり、笑ったりしながら、こうしてみんなで一緒に過ごすひとときの愛おしさをそっと感じていた。明日以降はどんなステージを見せてくれるのか楽しみだ。

[写真:全10枚]

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