FUJIROCK EXPRESS '26

MOREFUN - INTERVIEW 7/24 FRI

AOIZOって何者!?

  • AOIZOって何者!?

Posted on 2026.7.25 00:08

HYSTERIC GLAMOUR北村信彦、UNDERCOVER高橋盾にライブ直前インタビューを慣行

さまざまなステージで多種多様なアーティストが出演するフジロック。中でもピラミッドガーデンのラインアップはちょっと独特。その場所の特異性も相まって、メインステージとは少し角度が違うアーティストが並んでいる。
その中でも異彩を放つ集団がAOIZOだ。AOIZOは、HYSTERIC GLAMOURの北村信彦、UNDERCOVERの高橋盾、DMBQ/BOREDOMSの増子真二、ロンドンを拠点に活動するイラストレーターのWILL SWEENEY(ウィル・スウィーニー)を中心に今年始動したフレキシブルなユニット。と紹介されている。冒頭の二人の名前を見ればピンとくる人も多いのではないだろうか。そう、ZAMIANGだ。今年はZAMIANGの代わりにこのAOIZOが出演する。なにかが始まる匂いを嗅ぎつけた我々は、発起人二人にインタビューを慣行した。

――AOIZOってなんなんですか?

北村信彦(以下N):ZAMIANGのイベントをやったときに、ジェニファー(ロイヤルトラックス ジェニファー・へレマ)と増子くん(DMBQ/BOREDOMS 増子真二)が一緒に来てて。そのときにDJ以外のなんかやりたいねって話しになったんだよね。それで、ZAMIANGにも参加したことがあるWillにも声かけて始まったんだよ。それが去年の今くらいだっけ。

高橋盾(以下J):それから自分はシンセ買ったんだけど、なんかそこまで入り込めない感じだったんですよね、楽器に。面白いんだけど、これでライブをやるっていうのが、そこまでイメージがわかないというか。でも、ノブさんは、シンセサイザー買いつつ、ギターも買って、どうなっていくんだろうなと思ったら、結構グッと入り込んでて。そこで、自分は他に参加方法がないかなと思ったときに、ドールメイキングを10年前ぐらいからやってたんですけど、最近やってなかったので、それで参加することにしたんです。

――バンド演奏とドールメイキング。なかなか見ない構成ですよね

N:僕も洋服屋やってるし、ジョニオもそうだし、絵を描いたりだとか、いろいろな人がいる。そのなんて言うんだろう、だからバンドとは違うんですよ。若い子たちはあんまり知らないかもしれないんだけど、70年代とかにレコードジャケットだとかのデザインしてたヒプノシスって集団がいてね。

――ピンク・フロイドのジャケットデザインで有名ですよね

N:ヒプノシスって、カメラマンがいたり、ペインターがいたり、ネガのコラージュやってるやつがいたり、それがメジャーだろうが、新人だろうが、その時に集まったいろんな連中たちが動いてるんだけど、そういうフレキシブルな集団。そういうあり方が音楽にあってもいいんじゃないかなと思って。

――固定された形に囚われない感じですね

J:それがどっかの地下でやってたら、なんかよくあるんだろうけど、こういう自然の中でやこれをやることにも意味を感じていて。そもそもここでDJさせてもらうのも15年ぐらいやってんのか。そこにたまにWillが入ったりとか、いろんな人がたまに入ってやってたんだけど、AOIZOは、それがちょっと進化した感じ。普通のライブ会場でやるような音じゃないんですよね。音自体もインプロなんで。

――即興演奏ってライブハウスとか箱でやってる印象ありますね

J:例えばレコード作ってとか、CD作ってとか、何かそういう活動してるんだったら、どうやって人に名前を知らせるかっていう活動は必要かもしれないけど、自分らがやろうとしてる行為っていうのは、その場所に、その時、その瞬間の空間を作る感じですね。それを野外、このピラミッド・ガーデンでやるっていうのは、絶対に気持ちいいんですよ。

N:ZAMIANGのときもそうだったけど、この音をあの環境で爆音で聞いたら、絶対気持ちいいだろうなっていうのをかけてた。なんか合いそうだなって思って、オフコースのYes-Noをかけた時があって、そのときめちゃめちゃ気持ちよかったんですよ(笑)。

――AOIZOがどんな演奏になるか、楽しみです

J:ノブさんって、音楽聞いてる年数とか、ジャンルとか掘り方とか、ちょっと異常じゃないですか。そういう人が出す音。それでコードとかじゃない、本当に即興演奏。最近ノブさんがやってるの見てて、あ、これが音楽っていうか、インプロっていうか、そういうことなんだって納得するっていうか。それがすげえ面白いんですよ。だから、そこに自分が参加することによって、形がないものを形にしていくようなことが足されるんで、じっくり見てると、すごい面白いと思います。

――面白そうです。見えている景色全部が演出になるみたいな

N:なにか決められたメロディーや楽曲を演奏してみんなで歌う、みたいなものももちろん良いとは思うけど、その場所で、その時しかできない演奏、雨が降って、その音をマイクが拾って拡がっていくとか。そんなのどんなエフェクターでも出せないからね。昔ブライアン・イーノも言っていたけど、楽器は誰でも触れば音が出るんだから、そのあとは、自分がどうやったらどういう音出るのかなとか、こうしたらどうなるんだろうとかって、そういうことなんですよ。自分の感性。それが一番大事ですよ

――今回のパフォーマンスは、どんな人に見に来てほしいですか?

J:なんかちょっと変わったものを見たい人に来てほしいですね。ピラミッドのメインステージじゃなくて、前に出ている小さいステージでやるので、360度どこからでも見られるのも面白いと思う。

N:見てくれた人たちが、なんとなく同じシーンにいたねっていう記憶に残るような感じになるといいな。映画のサントラを聞いてシーンが蘇るみたいな感覚。

――どんな音でその空間が紡がれるが楽しみです

N:6歳以下の子供たちに画用紙とクレヨンを渡して描いた絵みたいな感じ。そういう無垢な気持ちで作った音やパフォーマンスで紡がれる空間がAOIZO。

30分くらいで〜なんて言っていた取材が、気がつけば1時間弱も経っていた。まだまだ書けることはあるのだが、いくら文字を紡いだところで、この子どもみたいな大人たちのワクワクした雰囲気は伝わらないと判断。単独ライブでいつか見られそうなライブよりも、2026年7月25日にしか見られないAOIZOのライブを見て、この日の音像を心に焼き付けたくない?フジロックってそういうのを探すところじゃない?

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7/24 FRIPYRAMID GARDEN