LIVE REPORT - RED MARQUEE 7/26 SUN
LAUSBUB
最終日、キュートでガチなふたりが舞い降りる
昨年の苗場食堂を賑わせたニューウェーブ・テクノポップバンドLAUSBUBが、レッドマーキーに戻ってきた。札幌の高校の軽音楽部で結成された2人組で、当時の演奏動画が5年前にSNSでバズってから、彼女たちの世界は大きく変わった。サカナクション山口一郎、細野晴臣らとのラジオ共演、多数のフェスに出演、札幌国際芸術祭やドラマ、CMへの楽曲提供など。そしてその勢いは止まらずに、スピードスターレコーズからメジャーデビューも決定したばかりだ。
白いブラウスにふわふわとしたスカートを見に纏い、白鳥のようなMei (Vo. Ba.)と、黒いハンチング帽にストライプシャツというレトロな装いのRico (Gt. Syn.)。22、3歳が見せるフレッシュさとあどけなさは、まだ何にも染まっていない証拠である。
大歓迎のムードから始まった“higher”は、そのスケール感の大きさを早くも物語っていた。繊細なキックと、ビリビリと痺れるビートがレッドマーキーを包み込むと、Meiの淡い歌声が乗っていく。「札幌から来ましたLAUSBUBです。楽しんでいますか?」と “Telefon”へ。重厚感あるアレンジの中には、YMOリスペクトなオリエンタルな手触りもあって、非常に心地よい。続く“Sweet Surprise”は、あらゆる展開を見せる楽曲だが、デジタルコラージュ的なVJの奇妙さも相まって、情報の洪水がすごい。ローファイな音の粒を感じながら、このライブ自体がアナログとデジタルの融合であることを理解させるひとコマだった。
Meiのみずみずしい歌声がキュートな“sign”では、彼女たちのキャッチーさが一気に引き出される。“imagine“では、Ricoがステージ前方に登場しふたりで歌うなんて一幕も。非常にポップだ。と思いきや一点“I SYNC”では、ガチガチのテクノになる、そのギャップがやばい。このビートは、BPMは、レッドマーキーのこの時間に鳴らすのは反則だと思った。いつまでも反復し続けるビートにうっとりしながら、確かに体を預けるほかなかった。
彼女たちのようなユニットはポップ・アイコンとしても扱われやすい印象なのだが、決してポップに振り切りすぎず、自分たちがやりたいマニアックなことを徹底できている。それは希望の光であり、音楽とカルチャーの未来の明るさを証明している気がした。これからの長い道、何かに染まらないでいてほしいと思った。自分の道をひたすらに突き進んでいった先のLAUSBUBがどんな音をするのか、見てみたい。
[写真:全10枚]









