LIVE REPORT - FIELD OF HEAVEN 7/25 SAT
BADBADNOTGOOD
Posted on 2026.7.26 10:25
真っ暗なステージで向き合う大人の夜
2日目のフィールドオブヘブン、この夜を締めくくるのはBADBADNOTGOODだ。トロントを拠点に活動する人気インスト・バンドで、朝霧JAMへの出演が記憶に新しい。会場は照明を落とし、足元はもちろんのことステージすら真っ暗な状態。ステージ後方のスクリーンから映し出される映像だけが光源で、あとは星空や飲食店から得られる光のみが会場を照らす。
準備体操的なセッションの“INTRO”が始まると、「ここで演奏できて嬉しいです!一緒に楽しみましょう」とMCを挟んで“WEIGHT OFF”に入ると、そのベースラインだけで歓声が湧いた。寄せては返すようなベースライン、カチャカチャと耳ざわりのよいカッティング。豪雨のような効果音と水のキラキラとした音色、神秘的な空間が一気に広がった。メロウなサックスソロが炸裂した“FAME”、ファンキーに、より深く潜っていくサウンドが心地よい“Love Proceeding”など、前半はしっとりと、BADBADNOTGOODらしいモダンで落ち着きのあるジャズを繰り広げた。
一方で後半は、J・ディラの“Rico Suave Bossa Nova”のようなパキッとしたブラス音のきらびやかなナンバー、YMOの“RYDEEN”など、意外性のあるナンバーも繰り出した。鍵盤の音がしっかりとハマっていて想像以上にどストレートなライディーンに驚いたが、彼らの正確で真摯なサウンドは、カメレオンのようにバンドを映すことができるんだなあと感心してしまった。本編最後の“Lavender”は、スマートに踊れるダンスナンバー。規則的なベースはブリブリな音をしていて、そこに乗っかってくるオリエンタルなメロディが奥ゆかしく、体をくねらせていて楽しい。ベース、キーボード&トランペット、パーカス&ドラムと、ソロを立て続けに披露していく。出せる音を出し尽くし、大団円を迎えていくドラマチックなナンバーだった。
歓声を受けてアンコールはRoy Ayers “Everybody Loves The Sunshine”のカバーををしっとりと披露し、この日のヘブンに素敵なエンドロールを飾った。星が輝く真っ暗なステージに響き渡るサックスの音色のなんと気持ちいいことか。今日のヘブンのアクトの中では決して派手ではないのだけれど、苗場の夜にふさわしい大人の極上の空間は、BADBADNOTGOODにしか出せない世界だと思った。
[写真:全10枚]









