GREEN STAGE, | 2012/07/27 13:30 UP

mouse on the keys

静と動のインストバンド、ついに苗場に登場

 

 前回に見たのはいつだったか。そうだ、2010年の朝霧JAM、夜のムーンステージで彼らを見たのだ。その時は、なんて夜が似合うバンドなんだと思ったことを記憶している。そして、今回のフジロック初出場。その場はオレンジコートだった。数々のプログレ、アンビエント、ジャムバンドなどが見られるオレンジコート。まさにマウス・オン・ザ・キーズにぴったりの舞台だったのではないか。

 おなじみのスーツに身をまとい、メンバーの3人が登場した。寡黙な3人はすぐに席に着き始まった1曲目”Spectres De Mouse”。ピアノの細かいリフにパワフルで複雑、そして繊細かつ大胆なドラムが重なるキラーチューンだ。アルバム2枚目「an anxious object」のアンセム曲からのスタートで、客は一気にわき立った。2曲目には、メンバーとは反対色の白いスーツをまとったサックスが出てきて演奏。ここで思ったのが、マウス・オン・ザ・キーズのライブは見るときどきによってステージングが若干変わる。確か朝霧JAMの時は、センターにコの字型に向き合ったメンバーの両サイドにホーンセクションを配置していた。今回はサックス、トランペットと曲によって、入れ替わり立ち代わりで演奏していた。途中、サックス奏者はサックスをカウベルに持ち替え、ダンスしながら叩くことで客をわかせていた。中盤キラーチューン”最後の晩餐”が始まり、客も待ってましたと言わんばかりに踊りだす。この曲の途中のドラム川崎氏のソロでは歓声があがる。やはりこの曲がアンセムなのだろう。それまで座っていた人も立ち上がって見ていた。後半になるとマウス・オン・ザ・キーズでは珍しいギターのサポート。後のMCで盟友envyのトミタ氏だという事がわかった。個人的に数年前からマウス・オン・ザ・キーズのライブは見ているが、ここフジロックでも堂々たる演奏、そして、真昼の暑い時間帯にも合っていて、彼らの演奏力に脱帽した。新曲でも打ち込みなど、メンバーがまだ2人だったころより音数も増え、印象が変わりそうなイメージだが、そんな事はまるでなく、マウス・オン・ザ・キーズはやっぱりマウス・オン・ザ・キーズで、彼らの作り出す空間はブレることなくこれからも続いていくのだろう。ドラムの川崎氏の篤い演奏、そして鍵盤隊の冷静かつえげつないリフ、うわものを担当するホーンセクション。こんなかっこいいポストロックはそう聞けない。


写真:Julen Esteban-Pretel 文:丸山亮平
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