GREEN STAGE, | 2012/07/28 13:55 UP

PURITY RING

『音』を感じた、神秘的なライヴ

ファースト・アルバム、『Shrines』が今月の25日にリリースされ、その3日後にはフジロックでライヴをするというCorin Roddickと女性ボーカルのMegan Jamesによって結成された脅威の新人ユニット、PURITY RING(ピュリティ・リング)。ピュリティ・リングとは、結婚するまで性行為をしないという意味だそう。

レッドマーキーに着くと、蚕の繭のような照明がステージの上から10個も垂れ下がっているのが視界に入ってくる。ミーガンも転換の準備を手伝っており、大掛かりだ。若手のバンドがここまでのこだわりを持って装飾品を準備するのは珍しい。マイクチェックもミーガン自らチェックしているので、さぞかしライヴもすごいのだろうと期待してしまう。お客さんは外国人の比率がやけに高い。海外では昨年の時点で名が知れ渡っているからかもしれないが、日本と海外とで格差ができてしまったら、今後、日本に来てくれなくなるかも…なんて余計な心配をしていると、コリンとミーガンが現れる。

ステージ上には大きなタムと打ち込みの楽器が2つ。そして、ミーガンの持つマイク1本だけでライヴを行っていく。打ち込み用の楽器がたいへん興味深く、オリジナルに作ったものなのかどうか分からないのだが、楽器を叩くとそれと連動して電球のようなものが光るようになっている(ライヴ写真を参照)。ライヴの序盤、重いビートにミーガンの透明感ある声をのっけた“Belispeak”でみんなを躍らせる。PURITY RINGの音楽で踊るというのは、大声を上げて馬鹿騒ぎをする踊りではなく、ゆらゆらさせる踊りといった方が適切だろう。いうなれば、APHEX TWINを聴くようにじっくりと聴き入ることを無意識的に要求する音楽なのだ。

基本的に曲を連続して演奏するので、観客が拍手をする時間がないのだが、たまに曲が終わったあとに次の曲の準備をするので、その際、音がなくなり静寂がレッドマーキーに訪れる。その静けさがよりいっそうライヴ中の音の大きさを感じさせてくれた。ラストは“Ungirthed”を2人で光る楽器を叩きながら演奏し、重低音の中に体が引き込まれていくようだった。「Thank you.」と「アリガトウ」を言うくらいでMCはほぼなし。ひたすら音で私たちに語りかけ、40分間があっという間に過ぎていった。


写真:直田亨 文:小川泰明
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