GREEN STAGE, | 2012/08/02 11:28 UP

ばけばけばー

アヴァンギャルドな原石

フジロック最終日の深夜。グリーンステージではヘッドライナーのRADIOHEAD(レディオヘッド)のステージも終了し、帰途につくお客さんも加わって、場外エリアのパレス・オブ・ワンダーはまだまだ活気を増し始めていた。レッドマーキー同様にクリスタル・パレス・テントもまだまだ夜はこれからという感じでアクトが続いている。そして、パレスの一角に位置する、ルーキー・ア・ゴーゴーのステージもまた、最後の盛り上がりを見せていた。

ルーキーステージは、オーディション形式で選ばれた新人バンドに用意される、登竜門的なステージだ。ここから巣立ち、場内のメインステージ出演へと成長していったバンドも少なくない。将来のビッグ・ネームの原石に触れることができるかもしれないのも、このステージを見る楽しみのひとつだ。

「みんな大好き!アン○ン、J○、キャン○ャン、ViV○、ばけばけばーです!」

ええー!?とリアクションしようと思ったが早いか、ステージ上では”ズッタンズズタンズ”が演奏され始めた。みんなが大好きな「ばけばけばー」は、ボーカル&ギターの竹村、ギターの小笠原、ベースの徐、ドラムの森崎から構成される、京都で結成された四人組。続いて演奏された”スカートめぐり”や”くずれたババロア”もそうだけれど、とにかく歌詞も、そのギターサウンドも、とにかくシュール。一見草食系に見えつつ、楽器につながるカールコードをビンビンにたなびかせる姿やら、異様に高い位置で弦楽器を構えて演奏するスタイルやら、繰り出される印象的なリフの数々やらが、とにかくストレンジで刺激的なのだ。

パレスに集うお客さんのにぎわいと視線が、そのまま演奏の始まったルーキーへと向けられている。気持ち良く「あっち行っちゃってる」演奏の引力に、こっち側のお客さんも、思わずそっち側へ行ってしまいそうだ。そのまま竹村がテンション高くMCをとる。「レディオヘッドさんも、ストーンローゼズさんも、頑張ってたと聞いてます!でも今日でフジロック最終日だから!ばけばけばーで、アレして行こうじゃないですか!ずずずいーっとお願いしますよ!」若干キレ気味な語り口に、見ていたお客さんもウケている。

それにしても、セットリストにあった”どっちがブスだか分からない”とかもそうだけれど、ここまで楽曲にインパクトがあると、「行っちゃってる感じ」もすでにキャッチーの領域と言っちゃっていいんじゃないかなと思えてくるなぁ。

“トラクター”から始まったライヴ終盤。弦楽器隊、ムダに身体ムリにそり過ぎ!ステージにスライディングし過ぎ!ステージから落下し過ぎ!(ダイブじゃなかった、それ!)ギターのノイズに増幅されて、彼らのアヴァンギャルドぶりは増幅されるばかりなのであった。とにかくブチ上がり過ぎだった!…いやもちろん、良い意味で。


写真:岡村直昭/文章:小田葉子
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