FUJIROCK EXPRESS '22

LIVE REPORTGREEN STAGE7/30 SAT

ORANGE RANGE

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Photo by 古川喜隆 Text by 古川喜隆

Posted on 2022.7.30 16:05

沖縄の暴風、苗場に初降臨

満を持してというか、意外にも初めてのフジロックがグリーンステージとなったオレンジレンジ。

時刻になりステージ下手からHIROKI(Vo、三線)、RYO(Vo)、YAMATO(Vo)の3MC、バックにYOH(Ba)、NAOTO(Gt)が登場。サポートドラマーを従え、しっとりと歌い上げるスローバラード“花”でスタートした。聞いた瞬間に「あぁ、懐かしいな」と思ってしまった。オレンジレンジと言えば2000年代前半に数々のヒット曲を飛ばしていたバンドだし、まさかこの2023年になってフジロックで、それもグリーンステージで聞けるとは思ってもいなかった。

センチメンタルな気分になりかけたところだが、ライブはまだ始まったばかり。ここで“以心電信”、“ロコローション”ときたら、会場のテンションもぶちあがり。最前列から後方まで大きく手を上げて飛び跳ね踊る。CMの炭酸飲料を飲んだ気分になりながら、心の中で大合唱である。キャッチ―な楽曲の一方で、“SUSHI 食べたい feat.ソイソース”や“Pantyna feat.ソイソース”とふざけたような楽曲でも、ちゃんと聞かせる、躍らせるのはすごいの一言。

中盤では、沖縄の本土復帰50周年番組のテーマソングとなった“Melody”も披露。これまで戦争のことをあまり話したくなかったというが、戦争から年月が経ち、戦争の話を直接聞いた世代は自分たちが最後になる。自分たちが語り継がなければいけないと考えが変わってきたという。

ライブ後半では“上海ハニー”、“イケナイ太陽”など、あの頃テレビで聞こえてきた曲に、会場の盛り上がりも最高潮。
ラストは、この曲で終わりたいというデビュー曲“キリキリマイ”。バックで演奏していた2人もステージ前方に詰め寄せ、5人で暴れまわる。キリキリマイという簡単なフレーズが乗っただけなのにこの破壊力はとてつもないない。“花”から始まり、ヒットナンバーをちりばめながら、ラストは“キリキリマイ”でバンドの真骨頂を見せつけるライブだった。

[写真:全10枚]

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7/30 SATGREEN STAGE