FUJIROCK EXPRESS '22

LIVE REPORTWHITE STAGE7/29 FRI

BONOBO

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Photo by 平川啓子 Text by 阿部仁知

Posted on 2022.8.3 18:35

極上のバンドセットを心ゆくまで堪能するいつものフジロック

前回17年は入場規制、最新作『Fragments』を引っさげ先月のGlastonbury Festivalでも素晴らしいパフォーマンスを披露したBONOBOが苗場に帰還!期待感が渦巻く22時前のホワイトステージにいよいよ彼がやってきた!

イントロセクションに続いて早速最新作から“Rosewood”。ホーン隊やドラム、キーボードなど総勢7人のバンドセットは思わず「生音だとこんなに映えるのか…」と感嘆してしまうほどで、いきなりテンションは最高潮!“Counterpart”ではBONOBOことサイモン・グリーンはベースを携え、終盤にはギターとしめやかに旋律を重ねたりと、部屋で聴いている時ともクラブで踊っている時とも違うバンドサウンドがホワイトステージの音響で鳴り響いている。ああ、たまんねえ。

ここでグラストでもゲスト出演したシンガーのニコール・ミグリスが登場し、“Tides”、“Shadows”を立て続けに披露。伸びやかなベースや水の中を漂うような映像も相まって、寄せては返す波のような情感がホワイトステージを満たしている。かと思ったら“Kiara”、“Bambro Koyo Gabda”、“Cirrus”などの身体にずっしりと響くビートに高揚。3年振りの海外からのホワイトのヘッドライン、全てが極上な世界最高水準の音楽体験に、「ああ、これがフジロックだ…」と喜びを噛み締めたのは僕だけではないはずだ。

再び登場したニコールがフルートを奏で、“From You”、“No Reason”へと移行するバンドセット。先程までの直感的に即ブチあがれる楽曲から、ダウナーなビートとしっとりした歌声にじっくり浸れるこの流れ!フロアの心を読み取ったようなここぞというタイミングは、サイモンの根っこにあるDJ気質も感じさせる。ニコールも含め最大8人のバンドは曲間でも入れ代わり立ち代わりながら、サイモンの音楽が最大限に拡張されるバンドセットに唸りっぱなしだ。

しかしだからこそサイモン1人で向き合う姿が際立っていた“Linked”はひとつのハイライト。DJを拡張するバンドセットであると同時に、バンドがDJの時間をさらに輝かせる素晴らしい配合。カットアップボイスが煌めく“Age Of Phase”で帰還したバンドがライティングに照らされ、あまりの神々しさに息を呑んでしまった…。

『Fragments』から“Otomo”をドロップする最終盤では、バンドサウンドもトラックのビートも味わってきたからこその自由なフィーリングが交錯し、ダンスフロアと化したホワイトステージは最高潮!からのダメ押しとばかりに大名曲“Kerala”!サイモンのサウンドに広がりを与え続けたジャック・ベイカー(Dr)のドラムも最高に弾けているじゃないか。

最後はニコールが“Break Apart”をしめやかに歌い上げ、ステージを去るバンド。「このタイミングは出てきにくいんですよ」とアンコールのないステージに現れるMC。でも不満な人なんているんだろうか?それくらいの圧倒的な満足感を僕らにもたらし、BONOBOのステージは“完成”を迎えた。

[写真:全10枚]

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7/29 FRIWHITE STAGE