FUJIROCK EXPRESS '22

LIVE REPORTRED MARQUEE7/29 FRI

Michael Kaneko

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Photo by 安江正実 Text by 若林修平

Posted on 2022.7.29 14:48

純度100%の緩やかで穏やかな唯一無二の空気感

遂に幕を開けた今年のフジロック!レッドマーキーのトップバッターは、湘南生まれ、南カリフォルニア育ちのシンガーソングライター、マイケル カネコ(以下マイキー)だ。朝イチにもかかわらずレッドマーキーには多くのフジロッカーが集まっていた。マイキーのファンと思しき人から後ろの方でゆったりと待っている人まで様々。

バックバンドのメンバーが1人ずつ登場し、ラストにマイキーが登場。静かにギターを手に取り、構える。そこからささやくようにはじまったのは、スロウテンポのイントロから始まる“Breakdown”。緩やかなグルーヴの中から幾度と発生するハンドクラップ。艶かしくグルーヴィーなラストのギターフレーズがこれまた痺れた。そのままシームレスに始まったのは、今年リリースされたコラボレーションアルバム『The Neighborhood』から、スロウでメロウなポップチューン“Girls”。本来なら客演で大橋トリオが参加しているのだが、残念ながら今日のゲスト登場はなし。けれど、マイキーが全て歌う“GIRLS”もこれはこれでいいじゃないか。レッドに流れるゆるい風と空間が心地よい。

“SHIGURE feat.さらさ”では客演のさらさが登場。「今日はゲストないのかなぁ…」なんて思っていた矢先のサプライズ登場に、レッドの温度は否応なく上がった。ピンクのつなぎを身に纏った彼女の緊張が見える表情に初々しさを感じたが、歌い始めたら様子は一変。彼女のノットシャウト系のソウルフルな歌声は、この曲に見事にマッチしていてマイキーの楽曲が持つ空気感にすーっと染み込んでいった。さらに痺れたのは掛け合いのパートだ。マイキーの穏やかな声と、さらさの甘くもありスモーキーなその歌声の掛け合いは、男女デュエットの醍醐味を感じさせた。

今日のセットリストは、ファーストアルバム『ESTERO』とセカンドアルバム『The Neighborhood』と約半々の構成。“GIRLS”では大橋トリオが出なかったし、この後歌った“SANDIE”や“DRIVE AWAY”にもゲストは出演しなかった、けれど、さらさとの共演は胸熱だったし、純度100%のマイケル カネコが堪能できた今日のライブは最高に心地よい空間だった。

ちなみに、今日ゲスト出演したさらさは、明日の16時20分からジプシーアヴァロンでライブを行う。このレポートを読んで少しでも興味が生まれたら、是非観に行って欲しい。僕ももちろん観ます!

[写真:全10枚]

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7/29 FRIRED MARQUEE