LIVE REPORTRED MARQUEE7/30 SAT
Night Tempo – 昭和グルーヴDJセット
80年代者の楽園
Night Tempoは前日午後にレッドマーキーで「Ladies in the City Live set」として、女性ヴォーカルの特集、そして矢川葵、BONNIE PINK、野宮真貴をゲストに迎え大いに盛り上がった。この日は、「昭和グルーヴDJセット」としての登場。2019年に登場したときもすさまじい盛り上がりだったので、期待してレッドマーキーに向かった。
しかし、お客さんが多すぎて入場規制がかかってしまった。入口はるか手前で止められる。徐々にお客さんを入れていったので、自分も途中から観ることができた。大勢の人たちがすでに出来上がっていて次々と投下される曲に反応していた。
中森明菜”アバンチュール”に松田聖子”愛の神話”と80年代の2大アイドルがこうしてつながり(しかもシングル曲でなく、アルバムの曲)その年代に育った者としては非常に熱い。和田アキ子の”古い日記”がかかるとイントロから盛り上がる。しかし「ハッツ!!」という合いの手は「あの頃は~」ではなく、「恋の小さなアパートで~」のとこに入れるもんじゃないだろうか。鈴木雅之がフジロック初出演を記念してかラッツ&スターの”め組のひと”もすごかったし、おそらく後にも先にも今日しかフジロックでかかることはないんじゃないかと思われるラ・ムーの”青山Killer物語”とか、細川たかし”北酒場”、吉幾三”俺ら東京さ行くだ”……と続く。
山口百恵”プレイバックPart2”、カルロストシキ&オメガトライブ”君は1000%”も反応よく踊り続けるが、森高千里”ストレス”が意外に平穏で、Winkの”淋しい熱帯魚”で頂点に達した感じだった。あとは最近のシティポップ再評価で人気の曲が続き竹内まりや”プラスティック・ラヴ”、泰葉”フライディ・チャイナタウン”、松原みき”真夜中のドア~Stay With Me”と定番、そして工藤静香”嵐の素顔”など回していったのだった。
わかりやすすぎるほどわかりやすい選曲で、Night Tempo自身もこういう音楽が好きで仕方ないということが伝わる。背後のスクリーンには昔のテレビCMの提供クレジットを模した映像が映しだされたり、工藤静香などは本人登場映像があったりと、楽しく踊ることができた。だけど、これを知っているということは、自分を含めここにいる人たちの平均年齢は高いということに…フジロックの高齢化を実感したのであったことも事実。
[写真:全10枚]