FUJIROCK EXPRESS '22

LIVE REPORTFIELD OF HEAVEN7/31 SUN

ハナレグミ

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Photo by suguta Text by あたそ

Posted on 2022.8.1 02:16

今日の特別。踊り、飛び跳ね、歌に聴き入る最高の夜

たくさんの人が集まるフィールド・オブ・ヘブン。それもそのはずで、昨日の東京スカパラダイスオーケストラのライブで、この日のハナレグミのバックバンドをスカパラが担当するという、うれしい発表があったからというのもあるだろう。今年は3年ぶりのいつものフジロック。絶対に特別な夜になるに決まっている。きっと、そんな風に思っている人で溢れているのだろう。

全員が登場し、まずは“愛にメロディ”で冒頭から飛ばしていく。3日目の夜で疲労が蓄積されているはずなのに、自然と身体が揺れる。踊らずにはいられない。会場全体が一体となって左右に揺れ、夜にぴったりの一曲であった。「ここをジャマイカに変えようじゃないか!」で始められた“Jamaica Song”のあとの、“追憶のライラック”では大きな拍手も巻き起こる。今まで何度も聴いてきた曲が、今日の思い出に深く残る一曲になる。ライブ全体を通じて、スカパラのメンバーのソロでも大盛り上がり!もう、どれだけ踊ればいいんだろう。このハッピーな空間がずっと続けばいいのに、とすら思ってしまう。

軽快なメロディに優しく語り掛けるような歌声響く“独自のLIFE”と“オハナレゲエ”で心を鷲掴みにされ、「スカパラはマネーのほうがね」と笑いを取りつつ、永積以外のメンバーがステージから捌け、アコースティックギターで弾き語られたのは“サヨナラCOLOR”。息をする音を立てるのも惜しく、いい曲というのは、いつどこで聴いても素晴らしいということを再実感する。先ほどまでは飛び、跳ね、踊っていたけれど、こうしてひとつひとつの音に耳を傾ける時間も愛おしい。沖祐市(Keyboards)が登場し、2人で演奏されたのは“発光体”だ。じっくりとした演奏に、ひとつひとつの音は身体に響く。中盤でトランペット・トロンボーン・サックスの管楽器の音が加わり、更に彩りを添えた。

ムーディーなピアノの優しい音にミラーボールが眩く光る“Quiet Light”、温かな歌声が切なく沁みる“家族の風景”と、さまざまな編成で聴けるのは嬉しい。「まだ、動けそうな感じですよね?」という永積の言葉とともにはじまる“いかれたBaby”!もう、大盤振る舞いすぎる!茂木欣一(Drums)がワンコーラス歌うシーンもあり、身体も自然に揺れてしまう。

お次は、“大安”、“Peace Tree”、“オアシス”の豪華なメドレー!ピースフルなフィールド・オブ・ヘブンの雰囲気にぴったりと合う。「好きなように踊って!」という永積の言葉どおり、観客たちは自由に自分たちの気持ちを表現する。歓声のあがる“オリビアを聴きながら”、一日の終わりに向かって永積の声が優しく鳴り渡った“光と影”と、聴きたかった歌、演奏、演出をすべてやってくれたようなセットリストだった。
アンコールは、明日に向かう祈りのような“明日天気になれ”では、チャップリンの名曲“Smile”のカバー!途中で2人の男女の乱入してダンスを踊り出す。会場にいた全員が「いや、あれ誰だ……?」と思ったでしょう。なんと、その2人はUAとRADWIMPSの野田洋次郎だという予想しなかったサプライズもあった。まるでエンドロールのように、2022年フジロックの終わりにはふさわしすぎるステージになった。

[写真:全10枚]

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7/31 SUNFIELD OF HEAVEN