名前：マダム（女性）４３才　他娘さん、息子さん、ご友人、ご主人（写真不在）
今回３回目
どちらから？：千葉県浦安市
どんな仲間？マダムのご家族とご友人（なんと97年のフジロックに参加して以来、25年ぶりの参加！こちらも気になる）
楽しみ：マダム　折坂悠太、BONOBO
　　　　娘さん　クロワッサンサーカス
フジロックに望むこと：COCALERO（コカレロ）を出して欲しい

木陰に佇んでいたお子さん連れのファミリー。一見よくある光景…ではない！　奥さんの（以下マダム）頭に、何か付いてる？大きな花！？しかも徳利のような物をぶら下げている？
不躾ながらもマダムにお声がけすると、ノリよく返答してくださったので、急遽お話を伺うことに。　
そのお花のようなものはカチューシャで、ネットで２０００円くらいだそう。顔より大きく花びらも開いていて、存在感がある。薄紫色が素敵で、今年のGANBANで出しているゴンちゃんTシャツのカラーとリンクしていて、フジロックをさらに盛り上げているようでした（偶然にも私がそのゴンちゃんTシャツを着ていた）。とにかく明るいテンポのマダムは、「アパホテルの社長いるでしょ？あの大きい帽子とこっち、すごく悩んだのよね。でも、ロイヤルアスコットにしたの。」
ろ、ロイヤル？なんですか？
ロイヤルアスコットダービーとは、英国のロイヤルアスコットの開催で行われる芝１９９０Mの競争のこと。そこに来られる貴婦人をイメージしてこのカチューシャを購入。貴婦人をフジロック向けにカジュアルダウンしたという。面白い。
そして、その首からぶら下げている徳利のストラップにはCOLAREROと書いてある。コラレロは南米アンデスのコカの葉から作られたお酒で、元は飢えや渇きの癒し、痛みの緩和といった万能薬だったもの。そのお酒が好きで、フジロックでは出店していないため飲むことは叶わないが、容器は持ってきてお酒をそこに注いで飲んでいるんだとか。
話を聞いていると、とにかく楽しそう。雰囲気がいい。写真撮影の許可を確認すると、「あら、じゃあ口紅つけるから待ってね」と急いで支度されていた。
マダムから最後に聞いたのは「フジロックはね、お祭りだよ。楽しまないとダメなのよね！」。
ポジティブな振る舞いは周囲にも伝播していて、娘さんも警戒することなく、取材のやりとりを聞いてくれていた。
フジロックに求めるもの、目当ての音楽、楽しみと、多様な思いがあると思う。そんないろんな人が集まってくるフジロック。ステージとステージの間に立てばそれぞれの音楽が耳に入るから、うるさいようだけど案外そうでもない。そういうことなのか？みんな、色々ある。でも、楽しもう。フジロックに来ているんだから。