FUJIROCK EXPRESS '23

LIVE REPORT - WHITE STAGE 7/29 SAT

ITACA BAND

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PHOTO BYsuguta Instagram
TEXT BY梶原綾乃

Posted on 2023.7.29 15:20

盛り上がりに限界なし!どこまでも突き抜けてくるパーティー・タイム!

昨夜、クリスタルパレステントをぎゅうぎゅうにしていたITAKA BANDが、ホワイトステージへ登場。昨日のお客さんはもちろん、昨日の様子を聞き駆けつけたオーディエンスも多いのではないだろうか。かなりの人が集まっている。

リハから温まっている灼熱のフロアに、スペインはカタルーニャ出身の5人組、サポートメンバーのホーン隊3人を従えた8人編成で現れると、“ES HOY“がスタート。Albert García(Vo)は手を広げて高らかに歌う。ラテンの要素をロックに落とし込んだカラッと明るい楽曲に、会場は早速、踊れや騒げやのお祭り騒ぎ!“TODAS NUESTRAS LUCHAS”に差し掛かると、前方のモッシュがだんだんと大きくなる。そこに、Albertの「盛り上がって〜!」という日本語での応援(?)が入って、会場のテンションはさらに加速。ホーン隊の力強さで背中を押されて、ついついモッシュピットへ……なんて人が多発。もうこのステージはITACA BANDに完全に掌握されている。ステージはとにかく暑いけれども、これは踊らずにはいられないんだ!

“ESCAPAR CONTIGO”ではゴリゴリのベースラインとラウドみある雰囲気が盛り上がりに火をつけ、フロアに巨大サークルを生み出した。“AMANECERES POR VIVIR”では、みんなでしゃがんで一斉にジャンプをした。一転、メロウで爽やかなナンバー“DE PAPEL”へ移ると、Elias Martinez(Gt)の清涼感ある旋律が横揺れを誘う。オーディエンスも彼らの音に誘われるままに、ハンズアップから、左右に腕を振る動作を行う。彼らの仕掛けるありとあらゆるイベントが楽しくてしょうがない。

中盤、“A VIVIRLO”からの流れはもうオーディエンスとITACA BANDの体力勝負みたいだった。王道をいくホーン隊のメロディ、牧歌的なリズム隊、スペインらしい情熱的な歌メロ。体をくねらせていると、「踊る準備はできてる?」からの“TEMERARIO”へ突入。彼らのエネルギーと、オーディエンスのエネルギーはまだまだ残っている!フロアにはキッズ的なリスナーも勢ぞろいしているし、その爆発力はとてつもない。終盤はウォール・オブ・デス的にフロアが開いていき、みな思い思いのエネルギーをぶつけ、“APROPA’T”の弾けるようなドラムとともに最後の大暴れ。惜しまれつつステージは終了した。

彼らがくれるテンションの器は常にフルで、そこに毎曲毎曲エネルギーを注ぎ入れてくるものだから、あふれちゃうって!と言いながらも、ついつい飲み込んでしまう。限界を常に超えてきて、こちらにも超えさせるパワフルなパーティー・タイムだった。ああ楽しかった!

[写真:全10枚]

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7/29 SATWHITE STAGE