LIVE REPORT - WHITE STAGE 7/30 SUN
100 gecs
超ウルトラ”ハイパーポップ”が脳も精神もすべてぶっ壊す!!!
いまだかつて、WHITE STAGEがこんなにがらんとしていることはあっただろうか?シングルベッドが横たわっているかと思うほどバカでかいスピーカー2つに逆さにしたシルバーのゴミ箱のうえにシンセサイザーがポツンと置かれている。正直に言ってしまえば、もうこの光景だけで面白い。絶対、最高のライブになる予感しかさせなかった。
お決まりのパープルとイエローの魔女のような衣装を身にまとったDylan BradyとLaura Lesの2人がステージに登場すると、熱い歓声と拍手が巻き起こる。それはそのはずで、今回が彼らの初来日となるわけで、そりゃあ会場で待っている観客は興奮せずにはいられないでしょう!1曲目は、“Dumbest Girl Alive”。もうすでに、低音が重い。全体的にベースの音は控えめに抑えているが、キックの音がエグいくらいに重い。喉が揺れ、自分の胃の形がわかるほど、低音で空気が揺らされる。まあ、もっと直接的な言い方をすれば、「まじでうるせえ!!!」ということになるのだが。
“757”に“Stupid horse”と、キャッチーに躍らせるナンバーが続く。徐々に加速していくテンポ、ケミカルな電子音、鼓膜が破れそうなほどの爆音に身体が反応しないわけないじゃないか!!!WHITE STAGEはこうでなくちゃ。そう思わずにはいられない。うるさければうるさいほどいいし、バカでかい音を出すアーティストはやっぱり最高にかっこいいのだ。身体が自然にリズムの乗せられる。こんなの踊らないわけにはいかない。
カエルの鳴き声がアクセントとなりコミカルな曲調が印象に残る“Frog on the floor”、ゆっくりと爆音が脳を揺らす“Ringtone”のあとは、“fallen 4 Ü”。身に着けている服すら細やかに揺れているのがわかる。もうこれって常に震度1くらいはあるんじゃないだろうか?とにかく、うるさい。それがたまらなく楽しい。“Hollywood baby”、“what’s that smell”と、更に会場をカオスティックな会場へと変容させていく。キックの音を聴き続けるのが苦しいほどの爆音が直に突き刺さる。身体が無意識に反応をしてしまう。ときにはメロウな音に合わせて左右に手を振り、Lauraのデスボイスにおったまげる。はちゃめちゃな転調、なんでもありな展開には思わずにやつく。
チープな電子音が耳から離れなくなる“The Most Wanted Person In The United States”に、シャウトにデスボイスとなんでもありな“hand crushed by a mallet”が続く。本人たちだけではなく、観客も汗だくになりながら、手を振り、身体を上下に揺らす。続く“money machine”は、初披露だという。さまざまな音源がリリースされているが、ゆっくりとした曲調であった。ステージで鳴らされる重低音がゆっくりと身体に突き刺さっていくのがわかる。
ゲームサウンドが印象的な“mememe”では踊り狂い、“800db cloud”ではスローテンポなサウンドが体内を揺れ動かす。とにかく音がでかい。耳も身体もまったく慣れない。それでも、後ろまで超満員のWHITE STAGEは超ノリノリ!更にぶっ壊れた空間を生み出している。
観客から投げ込まれたペットボトルの水をLauraが見事にキャッチすれば、“Bloodstains”に“gec 2 Ü”で50分間はあっという間に終わっていく。いや、楽しすぎた時間だったのではないでしょうか!頭も精神も狂わせるハイパーポップに魅了され続け、体力が許すまで汗だくになって踊り尽くしてしまった!
[写真:全10枚]