FUJIROCK EXPRESS '23

LIVE REPORT - GYPSY AVALON 7/30 SUN

民謡ユニット こでらんに~

  • 民謡ユニット こでらんに~
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PHOTO BYsuguta Instagram
TEXT BY梶原綾乃

Posted on 2023.7.30 18:05

盆踊りって、こでらんに~!

昼過ぎのアバロンには、くつろいでいる人、寝転がっている人もいて、みな思い思いのフジロック最終日を過ごしている様子。民謡ユニット こでらんに〜は、先程出演した民謡クルセイダーズのフレディ塚本(Vo)によるグループ。「こでらんに~」とは福島弁で「こたえられないほどいい」「最高だな~」「たまらな~い」という意味だという。ステージには、ちゃんゆか(太鼓・おはやし)、フレディ塚本、ミカド香奈子(篠笛・おはやし)、秋山和久(津軽三味線)と4人が並ぶ。

日本の民謡を広く伝えたい思いで活動する彼らによる、とっておきの盆踊りステージが始まった。福島の“相馬盆唄”が始まると、ステージの目の前に輪ができて、人々が次第に集まっていく。みっちーと呼ばれている方(盆踊ラーさんだろうか)のレクチャーを中心にみんな見よう見まねで踊っていく。先ほどの民謡クルセイダーズでも披露した“虎女様”は、とても複雑なフリでみんながざわめく。ぎこちなくとも、最後までついていけた達成感もまた喜びだ。チョイサチョイサと独特な掛け声は耳障りがよく、私たちの「踊りたい」という欲望を刺激する。

続いてミカドによる歌唱“伊勢音頭”。伊勢から「荷物にならない土産」として全国に広がっていったというこの曲をフジロックのお土産として私たちに持たせてくれた。秋山による津軽三味線のソロプレイは、弦が震えた音とバチの打音が絡み合って力強いメロディを打ち出していく。緩急をつけながらドラマチックに速弾きするその姿に思わず息を呑んだ。

続いて、郡上八幡で今年も行われている「郡上おどり」のナンバー“かわさき”、子どもも踊りやすい“ドンパン節”、さきほど民謡クルセイダーズでも歌われた“会津磐梯山”と“炭坑節”、踊り初心者にもわかりやすい“東京音頭”など、盆踊りの定番ナンバーを次々と披露。ちゃんゆかのやわらかなおはやしに乗って響きわたる塚本の声の伸びがなんとも気持ちいい。その道の者たちが、初心者に向けてこうしてオープンに手ほどきしてくれることのありがたさよ。“苗場音頭”はなかなかみんな思い出せなかったみたいだけど、来年の前夜祭までに覚えておこうと誓った。

フジロックで日本の音楽も、海外の音楽もこれだけたくさん聴いているなら、その土地土地の民謡にも耳を向けてみると楽しいんじゃない?民謡ユニット こでらんに〜は、そんな選択肢を与えてくれたような気がした。それに、夏祭りシーズンの中、こうした楽曲たちをみんなで踊れるってだけでなんだか、こでらんに〜!なのだ。

[写真:全10枚]

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7/30 SUNGYPSY AVALON