FUJIROCK EXPRESS '23

LIVE REPORT - NAEBA SHOKUDO 7/30 SUN

赤犬

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Posted on 2023.7.31 01:21

スナック・ナエバ

楽しい時間はあっという間。今年のフジロックの本編を締めくくる大トリ・Lizzoがまもなく登場するであろう21時の苗場食堂がひときわ賑わっている。こんな時間にここにいるマニアックなフジロッカー、目の付け所がいい。16年ぶりに登場する大所帯バンド・赤犬が登場するのだ。

ただでさえこぢんまりとしたステージなのに、バンドメンバーがぎゅうぎゅうに入っていて、そこにナイト・サパーズの3人(ロビン、ヒデオ、テッペイ)が登場する。「アーユーレディ?」と会場の盛り上がりを確認すると、観客からは元気な「イエーイ!」が。そのままタカ・タカアキ(Vo)が登場、“タカアキのズンドコ節”で幕を開けた。

「アナベル・ガトーがソロモンに帰ってくるくらい久しぶりにフジロックに出た」と、いきなりガンダムネタで攻めてくると、「虫しかいないかと思った、人間のお客さんが来てくれてよかった」と話すタカ。「物販に壺とか印鑑とか用意していますんで」と笑いを誘い、ファンはもちろん初見の観客もぐいぐいと引き込んでいく。

続いて“お蝶夫人”で、一気に会場はムーディに。ドリフでおなじみの〈盆回り〉のようなにぎやかさとあわただしさが詰まっている、歌って楽しい踊れるナンバーだ。“デラノーチェ北浜”では、ナイト・サパーズがステージを降りてお客さんとチークダンスをする、というおなじみの展開があるのだが、コロナ禍を経て解禁されたようだ。ステージ上から「あの人と踊る?」「いやあの人?」なんて目線でこちらを見つめる3人。まるで逃走バラエティの「ハンター」ばりに放たれると、観客を捕まえて次から次へとダンスを踊っていく。とくにヒデオは壁ドンならぬ木ドンでお客さんを口説くような素振りをしていて、とにかくやりたい放題だ。(なお、この木はさきほどまで「邪魔だったらそこに除草剤をまいて」というブラックな時事ネタで名指しされた木である)。ナイト・サパーズにされるがままの人たちも笑ってるし、それを見ている人も笑っているという、笑顔の絶えないパフォーマンスだった。

その後も、ナイト・サパーズが白いパンツと赤はちまき姿ではしゃぐ“めんとこおけさ”、どこかピンク・レディーのあの曲っぽい“アンドロメダ大将軍”、PPPHなクラップで一緒に盛り上がる“酔わせてよ神戸”など、珠玉のナンバー勢ぞろいのステージだった。彼らと一緒に踊って歌えば、ここはもう苗場のスナック。結成30年を迎える赤犬の全力のおもてなしを受けて、最終日の夜はふけていく。

[写真:全10枚]

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7/30 SUNNAEBA SHOKUDO