あれはまだ、フジロックまでちょっと気が早い頃。
日差しも柔らかになり、少しずつ春の訪れを感じ始めた3月、オフィシャルから嬉しい発表があった。FUJIROCKにYUKIの出演決定だ。
　
思い返せば2017年7月30日。GREEN　STAGEには、YUKIのライブを聴くフジロッカー達で溢れていた。YUKIの出番の斜め前に、WHITE　STAGEでライブしていたアーティスト（武士？）が、「みんなそろそろYUKIちゃんのところ行くんでしょ？ありがとう！」と、稲穂を揺らすオーディエンスの後方で、〝YUKI移動〟が起こっている方に向かって声をかけていたことを思い出す。そのアーティストのライブも楽しくて最後まで観たかったけれど、ごめんなさいと思いながらも、足早にボードウォークを進んだ。すでに渋滞が起きていた。

超満員のGREEN　STAGE。モニター越しに見ても、その笑顔ははっきりと私達の心に映るようだ。「かわいい…」と、男女関係なく、ため息のように漏れた声が、あちこちから聞こえていた。広い空間が、YUKI一色になった。

前回の出演から今日まで、世の中では様々な出来事が起こっていた。
身近なエピソードも、きっとたくさん吸収して、乗り越えて、それが歌やパフォーマンスに表現されているのだと思う。楽しいことも、そうじゃないことも。共感できて、憧れて、好きになってしまう。テンションのPOPさ、透明感の中に力強さも感じる声、変化する表情までも。

６年ぶりに、YUKIが苗場に帰って来る。
　
一緒に手を叩いて、歌って、皆で笑おう。YUKIとフジロックを感じよう。
YUKIからハッピーをもらうだけじゃなくて、私達からもYUKIにあげよう。
皆でいい時間を作ろう。フジロック！ユキロック！

と、語ってしまいました。YUKIちゃんが好きなんです。