FUJIROCK EXPRESS '24

MOREFUN - AREA REPORT 7/27 SAT

限界までフジロックを味わいたい!

  • 限界までフジロックを味わいたい!

Posted on 2024.7.28 10:44

はじめてのフジロック2日目レポート

フジロック2日目の朝だ。1日目に引き続き、テント内の蒸し暑さで起床。もはやアラームをかけずとも起きられる。
昨日は人生初のフジロックを堪能した。しかし弊害は大きく、疲労と日焼けによる痛みが身体を襲い、思わず唸り声をあげてしまった。
多くの人は、こんな時に気遣ってくれる誰かがいるのかもしれないが、ソロ参加の自分にそんな人はいない。ましてやテントの設営や行動スケジュール、体調管理までも自己責任で行うしかない。正直なところ、「気楽で良いな」という気持ち半分、ちょっぴり寂しい気持ちもあるわけだ。

GREEN STAGEにて行われたTHE LAST DINNER PARTYのライブ前

愛するものが同じであること
そんな気持ちを紛らわすかのように、僕はSNSを眺めてみる。あらゆる情報が溢れる中、特に目を引いたのは「Jリーグ苗場支部」という言葉で、サッカー好きの僕にとっては見逃せないものだ。
どうやらこのイベントはJリーグサポーターたちによる集会のようなもので、フジロック2日目の午前11時半にOASISエリアで開催されているらしい。しかし残念なことに、それを知ったのは14時ごろ。初参加の自分にとっては知る由もないことで、非常に悔しい想いをした。
思い返せば、会場内でサッカーユニフォームを着ている人は多い。僕は彼らを見かけるたびに勝手な連帯感を抱いていたが、まさか集会にまで発展しているとは。次のフジロックには必ずユニフォームを持ってこようと胸に誓うとともに、好きなものが同じであることの尊さを感じる。完全アウェイのフジロックにホームを感じた瞬間だった。









サッカーユニフォームを着用した多くの参加者たち

音楽と走り切る
「Jリーグ苗場支部」に参加できなかった歯痒さからか、僕はSNSを見過ぎたのかもしれない。グルメやお酒の写真がサブリミナル的に脳に刻まれて、どうにもこうにも腹が減って仕方がない。
最低限の節約はすると心に決めたはずが、少しずつ財布の紐が緩んでいく。そして周囲のどんちゃん騒ぎも相まって、とうとう僕は「もう好きにやろう!」というマインドになった。
1日目はフジロックというネームバリューにビビって、色々なものをセーブしていたが、せっかくのフジロックなのだ。ここでお金も体力もすり減らしてやろうじゃないか!

くるりのライブに向かう道中

18時からのWHITE STAGEに出演した”くるり”の岸田さんが、「孤独のそばにいてくれて、一緒に走る音楽がロックだと思う」という言葉をくれた。
僕の寂しさも、あらゆる不安も、一緒に走ってくれるのがロックだ!2日目はあらゆることが吹っ切れ始め、ついには今日も風呂に入らないことを決めた。臭くても気にしない!独りだからこそできる贅沢をするよ!
僕は気持ち新たに、一晩中音楽が鳴り響くCRYSTAL PALACE TENTへ向かった。

CRYSTAL PALACE TENT内の盛り上がりは衰えを見せない

 

前夜祭:すべてを受けいれる人生初フジロック!
初日:「時には黙って楽しむ!」はじめてのフジロック1日目レポート

書き手:浅野凜太郎

2024年に大学を卒業し、そのままフリーライターとして活動開始。ライターとしてもフジロッカーとしても一年目の自分だからこそ、感じるもの・書けるものがあると思っています。一番の楽しみはノエル・ギャラガーです!洋楽の世界に足を踏み入れるきっかけとなった兄貴とシンガロングしたいです!

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