FUJIROCK EXPRESS '24

LIVE REPORT - WHITE STAGE 7/26 FRI

PEGGY GOU

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Posted on 2024.7.27 11:47

大音量テクノで艶やかに踊り狂えよ

第2弾発表で「PEGGY GOU」の名前を見つけた瞬間、(インターネット上では)ワッと沸いた(気がする)。真裏がThe Killersにも関わらず、WHITE STAGEには人が押し寄せている。まじ?この人たちキラーズ見ないんだ……20年ぶりですけど……なんて思ってしまう。しかし、テクノDJ界隈において世界的にここまで成功しているアジア人女性というのは初めてではないだろうか。昨年のUltra Japanでの評価も凄まじく高かったわけで。そんなアーティストの初めてのフジロック、そしてトリのステージ。見ないわけにはいかない。

大きなターンテーブルの前に登場したPEGGY GOU。サングラスをかけてクールな出で立ち。腕に散りばめられたポイント・タトゥーがとってもキュート。まずは、Max Telearの“Blurry”を大音量で流しながらのFat Boy Slimの“Role Model”で繋げていく。まだ序盤ではあるけれど、早速メロディアスな選曲、ハイとローの入れ方にはフジロックやWHITE STAGEに踊りにきた私たちに対して視線を合わせていることがはっきりとわかる。やっぱり、苗場の大自然のなかで聴く、重低音は別格であると思う。リズムやビートで何小節か引っ張りながらメロディーとハイが加わり、そこに地鳴りのようなベースの重低音が降りかかってくる。煽るようなキックの音もたまらない。

そういえば、代打ではあったけれどHiroko YamamuraからのPEGGY GOUということで、今年WHITE STAGEは珍しい並びであるように思う。今まで、女性DJがトリを務めることも2人連続で起用されることもなかったし。毛色の違うプレイスタイルだったこともあり、対比を楽しむこともできたのではないだろうか。

テンポのいいキックの音にきらびやかなサウンドが乗せられたイントロが流れたと思えば、“Lobster Telephone”。DJが自ら歌うというスタイルも珍しいように思うが、すべて韓国語の歌詞というのも見ないケースではある。ハウス・ミュージックを基調としたサウンドに無機質でありながら艶やかなGOUの声が身体を通り抜けていくようで気持ちいい。ゆったりと身体を揺らして聴き入る。時折、渋い顔をしながらタバコの煙を吹かす場面もセクシーに映る。
「Make some noise!!」というGOUのリクエストからか、耳に残るボーカルに合唱が起こった“(It Goes Like) Nanana”は、今日一番の盛り上がりだったのではないだろうか。重く響くキックに軽快なメロディラインが身体を揺らしていく。Disclosureの“She’s Gone, Dance On”の選曲には思わずニヤッとしてしまう。馴染みのあるサウンドに浮遊感の漂うボーカル、徐々に上がっていくBGMに合わせて自分の興奮も高ぶってくるのがわかる。比較的長く引き伸ばしていたように思うが、メロディと低音のバランスも見事に調整され、無理することなく目の前の音楽に浸ることができた。

鳴りやまない拍手とともに再びヘッドフォンを手に取り、初期の表題曲“Starry Night”でアンコールに応える。これはうれしい!本人は小さなダンスを取り入れながら、最後までミステリアスなメロディーが響いていた。

[写真:全10枚]

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7/26 FRIWHITE STAGE