FUJIROCK EXPRESS '24

LIVE REPORT - RED MARQUEE 7/26 FRI

FLOATING POINTS

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Posted on 2024.7.26 21:41

至高のUKダンスミュージックにあらゆる音楽ファンが酔った一時間

日本にこんなにヘッズがいたのか?と驚く初日RED MARQUEEトリの激混みを発生させたFLOATING POINTSことサム・シェパード。今晩はWHITE STAGEのPEGGY GOUやHIROKO YAMAMURAの流れもあるだろうけれど、ダンスミュージックのプロパーがこんなに?という驚きだ。特に日本のリスナーにお馴染みは宇多田ヒカルのアルバム『BADモード』収録の“BADモード”“気分じゃないの(Not In The Mood)”“Somewhere Near Marseilles -マルセイユ辺り-”の3曲を共同プロデュースなんじゃないだろうか。彼らしさが傑出していたのはポップチューンとしては尺の長いハウストラック“マルセイユ〜”だろう。そして今度は9月リリースのFLOATING POINTSの最新アルバム『Cascade』に宇多田ヒカルが参加しているのも話題。そりゃ100万分の1の可能性に賭けたくなるのはわかる。でも実際にはどんな音楽ファンだとかはどうでもいい。

もちろん綿密に組まれた宇多田のツアーの途中にフェスでのゲスト出演はないと思う。実際なかった。それより何より、FLOATING POINTSの新作の要素が色濃いセットになるのか?に焦点を合わせるべきだろう。ヒントは近作のシングル“Key103”になるのだろうか。

定刻に姿を現したサム・シェパードへの歓声は凄まじく大きい。バキバキに踊ろうとしているヘッズもいるが、割と映像を含むアートフォームというか、ライブを凝視している人も多く、RED MARQUEEの外まで人が詰めかけている。序盤はSF映画のサントラ的な空間を感じる、ジリジリとこの場を自分のカラーに染めていく音像が続き、いったん火がつくとビルドして解放するダンスモードに突入。でもどんなにグリッチ音でブリブリ攻めても、どこか端正な印象がある。

近作のシングルもライブセットのバージョンで盛り込みつつ、自在にビートを抜き差ししてRED MARQUEEをロックオン。途中、エスニックなドラムサウンドに加工を加えたビートをループしていた辺りでちょっと風景が変わり、後半に行くほどミニマルな音像で、より激しく躍らせる展開に。一時間のセットの締めくくりは生ドラムのロールのサンプルだろうか?まるでロックナンバーのエンディングみたいな締め方だったのが面白い。オーディエンスの多くが感心というか得心した歓声を上げていた。アルバムはアルバムで曲ごとにトピックがあると思うけれど、最新のFLOATING POINTSを味わえたのは運がいい。

流石に21時を過ぎるとThe Killersに移動する人が増えてきたが、いわゆる深夜帯ではなかったからこそ、触れられた人も多いんじゃないだろうか。これでハマった人はクラブミュージック枠をぜひチェックしてほしい。フジロックの楽しみ方の幅がめちゃくちゃ広がるはずだから。

[写真:全10枚]

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7/26 FRIRED MARQUEE