FUJIROCK EXPRESS '24

LIVE REPORT - NAEBA SHOKUDO 7/26 FRI

曇ヶ原

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Posted on 2024.7.26 21:03

豊島区代表・曇ヶ原が苗場に降臨

極々一部で盛り上がっているバンド、曇ヶ原がフジロックにでるということで、極々一部で注目を集めていた。苗場食堂というフジロックでは小さなステージに、フジロックでは希少種と思われるプログレ野郎たちが集まっていた。

グリーンステージでは日本のヒップホップのスターであるAwichがやっていた。そんなメジャーなアーティストに背を向けて観るのは「プログレッシブハードフォーク」なるニッチすぎるジャンルのバンドなのだ。ヴォーカル(とアコースティックギター)の石垣翔大はおかっぱ頭にメガネというザ50回転ズのダニーを思わせる風貌。4畳半どころか3畳くらいしかないような部屋に住む昭和の情念が残るような歌詞と歌声が独特すぎる。

その歌にキング・クリムゾンやイエス、ディープ・パープルなどの1970代のブリティッシュロックを思わせるハードでテクニカルなサウンドが魔合体してとんでもない世界を作っているのだ。石垣は「4番苗場ステージ曇ヶ原始めます!」というMCで演奏が始まる。他にも「豊島区を背負ってやってきました」という独特なMCもする。

キーボードのa_kiraは、デジタルなキーボードの他にムーグやハモンドオルガンなど多彩なキーボードに囲まれていた。ギターのヴァイオラ伊藤は黒いレスポールで弾き倒す。ドラムのム JAPANは手数が多く迫力十分。ベースはサポートメンバーでしっかり低音を支える。いきなり激しいキーボードサウンドの洪水となる「うさぎの涙」、静と動の対比「くじらの歌が聞こえない」、切ない叙情感たっぷりの「雪虫」、新曲「ペンタブラック」そしてディープ・パープルのジョン・ロードvsリッチー・ブラックモアを思わせるキーボードとギターのソロ対決など見どころ十分。a_kiraは、坂本龍一の”Merry Christmas, Mr. Lawrence”をしっとりと弾いてから、キーボードを持ちだしてステージ前まででてきて激しく演奏する。ショルダーキーボードでもないのに。こうした濃い、濃すぎる音楽は極一部の人たちの熱狂を引きだし、拍手喝采に包まれた。インパクトも残せただろう。自分も演奏後に滅多にいかない物販にいって財布を開いたくらいだった。

Setlist

01.うさぎの涙
02.くじらの歌が聞こえない
03.雪虫
04.ベンタブラック
05.セッション

[写真:全10枚]

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7/26 FRINAEBA SHOKUDO