FUJIROCK EXPRESS '24

LIVE REPORT - GAN-BAN SQUARE 7/26 FRI

in the blue shirt

  • in the blue shirt
  • in the blue shirt
  • in the blue shirt
  • in the blue shirt
  • in the blue shirt
  • in the blue shirt
  • in the blue shirt
  • in the blue shirt
  • in the blue shirt
  • in the blue shirt
  • in the blue shirt
  • in the blue shirt
  • in the blue shirt
  • in the blue shirt
  • in the blue shirt
  • in the blue shirt
  • in the blue shirt
  • in the blue shirt
  • in the blue shirt
  • in the blue shirt

Posted on 2024.7.27 03:20

ニクいねえ、いい夜だねえ

夜も深まっていくオアシスには多くの人が詰めかけていて、「タケルがすごかった」とか「フロポ最高だった」とかいろんな会話が聞こえてくる。かたやレッド・マーキーからは電気グルーヴの爆音が聞こえてくるし、こういうごちゃ混ぜな感じがフジロックの夜だ。そしてオアシスのもう一つの遊び場GAN-BAN SQUAREからも、イカしたサウンドが聞こえてくる。

4月の京都METROのgroup_inouの復活公演でもツーマンで出演したin the blue shirtことアリムラ。当然朝方の彼らのステージまで遊びたい陽気な連中も集まってるのだろうし、僕もビールでも買って踊りに行こう。

さっそくやたらビカビカ光る機材からサイレンのようなSEを連打して煽り倒しつつ、大胆にぶった斬るリズムの緩急が際立った“Place for Us”や、アコギの素材を織り交ぜた“Toward Morning”で、どんどん集った人々を巻き込んでいく。赤いライティングが映えるGAN-BAN SQUAREで、集った雑多な人々が織りなす野外レイヴの情感がなんとも似合っている。

コラージュの感覚が洗練されているのが彼のサウンドの大きな特徴だろう。“Cast Off”でもみずみずしいシンセサウンドが空に抜けていくのを感じたかと思えば、様々なピッチのカットアップヴォイスが僕らの身体を刺激し、立体的な構築美に浸る。かと思えば要所要所でハードコアな(というかオタ芸みたいでもある)身振り手振りでサイレンを連打する、ちょっとしたおふざけの感覚も忘れない。まったく、ニクい塩梅だねえ。

なんて冷静に考えようとしても身体はどんどん動くばかりだから、こんなのはもう楽しまなきゃ損ってもんだろう。昨年同じ時間帯に出演した京都の盟友ストーンズ太郎をフィーチャーした“Cold December”にもグッときたものだが、“Boo-Boo”ではおもちゃ箱をひっくり返したようにはっちゃけて、最後まで遊び倒したアリムラと僕ら。終演後には駆けつけた人々と談笑する姿も見られて、こういうところもまた惹かれるんだよなあ。

さあさあ、このまま夜を遊んで、最後はgroup_inouが待つレッド・マーキーに繰り出してしまおうか。そんな気持ちがふつふつとわいてくる、すべてが理想的なGAN-BAN SQUAREの夜であった。

[写真:全10枚]

TAGS
7/26 FRIGAN-BAN SQUARE