FUJIROCK EXPRESS '24

LIVE REPORT - GAN-BAN SQUARE 7/27 SAT

US (Acoustic Live)

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Posted on 2024.7.27 16:39

超アグレッシヴなアコースティックライブの主役は“パンク・サックス”の彼だった!

USのアコースティックライブを観るため、10分ほど前にGANBAN SQUAREに着いたのだが、その時点でほぼ満杯状態だった。前夜祭昨晩のパレスでのステージが話題になったこともあってか、すでに立って待っているファンも多かった。

GANBAN SQUAREのMCの紹介から、メンバーたちが登場し、それぞれのポジションでセッティングを始めるのだが──「ん?何かが違うぞ?」そう、ハーモニカ担当のヒルヴォネン兄弟の弟、パン・ヒルヴォネンがセンターポジションに立っているではないか!前夜祭及びパレスでのステージではステージに幅があるため、カホン担当のレーヴィ・ヤムサ(バンドセットではドラムス)以外、全員前方ポジションで横並びになって演奏していたが、GANBAN SQUAREは横幅がないため、4人横並びで立てなかったのだ。と、それが理由かどうかはメンバーのみぞ知るところだが、これが結果的に凄まじいパフォーマンスを生むことになる。

パンとレーヴィ以外のメンバーは、それぞれアコースティック・ギターとアコースティック・ベースを手に抱え構えると、ライブは“Black Sheep”からスタートした。初っ端からガツガツにギターをかき鳴らすテオ・ヒルヴォネン(Vo/Gt)とマックス・ソメルヨキ(Gt/Vo)。それはまるで賑やかなパブでお客さんの前で演奏するパブ・ロックのようだ。そんな超アグレッシブなアコースティックセットの主役はなんと言っても、ハーモニカ担当のパンだろう。バンドのセンターポジションに立ち、ブルージーで超アグレッシヴなハーモニカを吹きながら、華麗なステップでお客さんの目を釘付けにする。周りのメンバーの演奏ももちろん超アグレッシヴなモードなのだが、バンのその存在感が凄すぎた。

以前フジロッカーズ・オルグで行ったインタビューでバンはプロパーなハーモニカ担当を務めることに関して、こう語っている。

バン「僕らは50年代から60年代のマディ・ウォーターズのバンドとか、最近のバンドだとアラバマ・スリー(1995年にデビューした大所帯バンドでアシッド・ハウスとアメリカン・フォークを融合したようなサウンドが特徴的)とか、キング・ギザード・アンド・リザード・ウィザード(2019年のフジロックに出演した7人組サイケデリック・ロックバンド)が使われてるハーモニカの演奏がクールで凄く好きなんだ。あとは、ハーモニカのことを『パンク・サックス(Punk Sax)』と呼んでる人なんかもいたりして、これは僕らの音楽にピッタリだなと思ってね」

このことを思い出しながら、センターで壮絶にハーモニカを吹き華麗なステップを踏む彼の姿を見ていると、ますますバンのかっこよさが際立って見えてくる。

約20分という短いステージは本当にあっという間だった。このバンの『パンク・サックス』っぷりを見てしまうと、明日のレッド・マーキーのステージがますます気になって仕方ない。

[写真:全10枚]

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7/27 SATGAN-BAN SQUARE