FUJIROCK EXPRESS '24

MOREFUN - AREA REPORT 7/28 SUN

フジロックにはパワーが集まっている

  • フジロックにはパワーが集まっている

Posted on 2024.7.29 14:08

はじめてのフジロック3日目レポート

フジロック3日目の朝。昨夜から一晩中踊り続け、一睡もしていない僕の頭に「最後」という言葉が浮かんだ。2024年のフジロックは今日で幕を閉じるのだ。
歩き疲れる会場や飽きるほど見たファミリーマートとフジロックのコラボグッズも、今となっては恋しくなる。前夜祭も含めたこの4日間は、思いのほか早く過ぎ去ってしまった。
まだまだ物足りないが、こればかりはどうしようもない。僕は最終日を満喫するため、睡眠を捨てることにした。

お世話になったauの充電スポット

雨のフジロックを知る
雨の頻度が活発化してきたのは、食事をしていた13時ごろからだ。
「山の天気は変わりやすい、フジロックには雨具を持っていきなさい」ということは、ネットの有識者たちが口酸っぱく言ってくれていた。しかし、ここまでのフジロック2024ではそれほど雨は降らず、僕はなんだか拍子抜けをしていた。
本来ならば、この雨をめんどうだと感じるのかもしれない。しかし初参加の自分にとっては雨ですらも新鮮かつ、ちょぴり嬉しいものである。
雨が降った苗場の姿はどうなるのか。川遊びは中断されるのか。我がテントはどうなってしまうのか。そのほかにも、イケてるポンチョやレインブーツの着こなしを見るだけでも面白くて、頭の中で次回からのフジロック・ウェアを想像したりする。
僕は3日目にしてようやくフジロックのチュートリアルをクリアできた気持ちになる。

たとえ雨が降ろうと、参加者は歩みを止めない

夢だったシンガロング
そして雨は、本日の我がメインディッシュであるNOEL GALLAGHER’S HIGH FLYING BIRDSのパフォーマンス中も降っていた。
ノエル・ギャラガーは僕のアイドルの一人だ。今回も、ノエル見たさにやって来たと言っても過言ではないくらいで、Don’t Look Back In Angerをシンガロングすることは夢の一つだ。そしてそれが叶った。
友達同士やアリーナでするのとはワケが違う。ノエルとこの曲の偉大さを頭では理解していたが、それを初めて肌で感じることができた。シンガロングがこんなに気持ちのいいものなんて。教えてくれたのは、その場にいた全員だ。

シンガロング中に振り返れば

人のパワーをこれからも。

ノエル終了後のGREEN STAGEには、ジョン・レノンのPower To The Peopleが鳴り響く。直訳通りに人のパワーを感じたといえば平たい表現になってしまうが、初フジロックではそれをあらゆる場面で感じることができた。
僕自身、この夏場に一度もエアコンの風に当たることなくフジロックを完走できたことに驚いているし、若者である僕以上に元気な年長者がこの世にはわんさかいることも実感した。
フジロックには多くの人が関わっている。アーティストや参加者だけでなく、スタッフや美術、パフォーマーたちから感じる熱量も特別だ。スタッフや店員さんの多くがライブ終了後に乾杯しているのを見て、心の中でお疲れ様ですと口にする。

ライブ終了後も、盛り上がりは衰えない

23歳という年齢でフジロックを経験できたことを嬉しく思う。それは、ここに関わる人のパワーを体感できたからだ。人にはここまで大きな催しやアクションを起こせる力がある。フジロックは、改めて人の持つパワーを教えてくれる場所だった。そして僕自身、もっと自分のパワーを信じたい。
そして2025年のフジロック。そこで初めてフジロックに訪れる人には、今年の僕以上に驚く体験をして欲しい。そのためには、来年もここに集う人々のパワーが必要だ。来年のフジロックがどんなものになるのか、既に待ちきれない!

GREEN STAGEから戻る際のゲート

書き手:浅野凜太郎

2024年に大学を卒業し、そのままフリーライターとして活動開始。ライターとしてもフジロッカーとしても一年目の自分だからこそ、感じるもの・書けるものがあると思っています。一番の楽しみはノエル・ギャラガーです!洋楽の世界に足を踏み入れるきっかけとなった兄貴とシンガロングしたいです!

TAGS
7/28 SUNはじめてのフジロック