FUJIROCK EXPRESS '24

LIVE REPORT - RED MARQUEE 7/26 FRI

group_inou

  • group_inou
  • group_inou
  • group_inou
  • group_inou
  • group_inou
  • group_inou
  • group_inou
  • group_inou

Posted on 2024.7.27 20:08

イノウ、おかえり!フジ史上最大規模で、朝までハイ!ハイハイ!

夜も更けて朝4時のレッドマーキー。金曜ナイト券のまま朝を越す元気な人々たちと、眠気でぐったりしている人々が入り乱れるカオスな時間。ここに降り立つ真の大トリは、ほ〜らほらほらほら〜……やってきた!group_inouである。2016年の活動休止以降もそれぞれの音楽活動が活発であったことや、「39歳の免許合宿」が話題になっていたのもあり、正直そんなに時が経っていたなんて思っていなかった。突然の新曲リリース以降、「森、道、市場」や自主企画「PR」を追えなかったから大変うれしい!絶対見る!そんな喜びを噛み締めていたフジロッカーたちに突きつけられた「「「朝4時」」」という壁、あなたにとっては高かっただろうか、低かっただろうか。

ステージに、イルカくんのタオルを掲げたCPと、imaiが現れる。imaiがぽつりと、「お待たせしすぎたかもしれません」とつぶやき歓声を呼ぶと、“EYE”からスタート。相変わらずキレキレのCPと、頭を振り感情をフロアにぶつけるimai。かつて観たgroup_inouがちゃんとそこにいることを感じる。途中ふたりは指を指し笑い合ったりして、この場を喜んでいる様子なのも感慨深かった。

CPの煽り「朝4時!もっと来いよ!」からの“MYSTERY”で、観客のボルテージを上げていくと、そのまま“THERAPY”。イルカのイルカくんは現れなかったけど、イルカコールが響き渡る(イルカくんは9歳なので多分労働基準法に違反するし、なんなら彼だけでもよく寝てほしいと思った)。PVを模したあのVJも相変わらずで大興奮。CPはくねくねとイルカの胸びれの動きを、imaiは尾びれを模したような手のポージングで自由に動き回る。MCでは、「すみません、めっちゃ来てもらって。毎年フジロック来ていますけど、例年の朝4時にこんな光景はみたことがないんですよ」とimai。周囲を見渡すと、イルカTシャツ、イルカタオルを持った人もいて、海外ファンも多いというし、とにかく朝4時とは思えないくらいのオーディエンスが集まっていた。さすがは初日の真・大トリ。

“BLUE”、“9”とスローナンバーが続くと、間髪入れずに“R.I.P”、そして“HAPPNING”で大盛り上がり。縦スクロール漫画のVJを観ながら、シュールとナンセンスが渋滞したリリックに惚れ惚れする。はい!はいはい!と腕を上げてみんなで騒ぎ立てたら、“ORIENTATION”でフジロックのカップルペアルック問題に警笛を鳴らし、“COMING OUT”と“KNUCKLE”というキラーチューンの畳み掛け!そのカラフルな音使いと爆弾的なビートは、体力を恐れず暴れる力を体にくれる。ラスト“MAYBE”まで駆け抜けて去っていき、アンコールの声が鳴り止まないなか、スタッフの終了ですコールとともに惜しまれつつも幕を閉じた。

「SMASHの人に褒めてもらおう」とimaiも言っていたが、朝4時スタートにもかかわらずこれだけ多くの人が集まったのは本当にすごいと思う。CPもimaiも、時を重ねたぶんパフォーマンスと音に厚みが出ていると思ったし、深夜だからこそ生まれるハイな気持ちもあって、彼らもフロアも最高のコンディションだった。まだまだ聴きたい曲はいっぱいある!今後も夜の帝王でいいから、ここでgroup_inouを観たいと思った。

[写真:全4枚]

TAGS
7/26 FRIRED MARQUEE