FUJIROCK EXPRESS '24

LIVE REPORT - FIELD OF HEAVEN 7/26 FRI

渋さ知らズオーケストラ

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Posted on 2024.7.26 13:42

フジロックを体現するビックバンドの生き様

フジロック’24の初日のヘブン一発目。心地よくデッドの楽曲が流れ、まさしく天国な空間を彩っている。

これからここに登場するのは、結成35周年を迎える我らが世界に誇る唯一無二のビッグバンド、渋さこと渋さ知らズオーケストラだ。苗場帰還を祝うべく、開演時刻に近づくに連れてどんどんオーディエンスが終結してくる。PA前くらいまで既にぎっしりだ。

「俺たちの夏がはじまった!」とMCのジョージ・ウィリアムズが呼び込むと、ツートランペットのファンファーレを筆頭にメンバーか続々と登場。型にはまるという言葉がまったく似合わないダンサーたちがステージに雪崩れ込んで、自由奔放なムーヴでのっけから場に大合唱を生み出していく。

「Stop Gaza Genocide」という今もガザ地区で起こっている大量虐殺を止める呼びかけのスローガンにも目頭が熱くなる。ステージを所狭しとズラッと並んだバンドが一斉に音を奏で、互いに合わせるなんて気にしちゃいない自由さ。主宰の不破大輔は指揮しつつもフロアにスマホを向け撮影していたりする。たった今ここでしかない表現をただ繰り広げているのだ。まさしくフジロックを体現しているようなバンドだ。

ダンサーが両手に持ち振り回すあのバナナはなんなんだ?あのスイカの浮輪は?夏休み本番ってことかいな?などなど。散りばめられた最高な「無駄」たち。思わず顔がゆるんでしまうようなね。でも本当は「無駄」なんてないんだ。表現される音のひとつひとつ、人のひとりひとりがなくてはならないかけがえのないものだと、このバンドのライヴからいつも気づかされる。

締めくくりの“本多工務店のテーマ”で全ダンサーが姿を見せ、ブラス隊は立ち上がり、バンド渾身の音でどんどん真正面に迫ってくる。オーディエンスも歓声と合唱で応戦だ。バンドもオーディエンスもここ灼熱のヘブンで完全沸騰した。真夏のお祭りで踊り倒し、遊び尽くすあの感じだ。心地がいいったらない!

ステージを後にしてもバンドのセッションが鳴りやまない。いよいよ今年のフジロックが幕を開けた。渋さのメンバーが語っていた通り、なぜこのフジロックが世界に誇るフェスなのかをこれから我々は思い知ることになるだろう。みんなで創るものであり、ここにいる我々自身がフジロックフェスティバルなのだということを!熱さを帯びた祝祭感満載の余韻がいつまでもそこに漂っていた。

[写真:全10枚]

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7/26 FRIFIELD OF HEAVEN