FUJIROCK EXPRESS '24

LIVE REPORT - THE PALACE OF WONDER 7/26 FRI

GAZ MAYALL

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Posted on 2024.7.27 11:41

ギャズと最高のフロアが迎えるパレステント開幕のひととき

「パーティーの始まりだ!ゲートを開けるんだ!」

ザ・クラッシュの“White Riot”に乗せてそう叫んだのは、英国を代表するスカ・レゲエバンドのトロージャンズのリーダーにして、今年44年目を迎えるパーティーGaz’s Rockin’Bluesをオーガナイズする、DJのギャズ・メイオール。22時半定刻を少し過ぎたあたりでパレス・オブ・ワンダーの一角のクリスタル・パレス・テントがオープンすると、待ちきれないとばかりに雪崩れ込んできた人々で、さっそくフロアは賑やかになってきた。

メインステージではヘッドライナーが演奏している時間帯に、パレステントのオープンを待っていた気合いの入った人達だ。僕はこのタイミングに居合わせるのは初めてだったが、はやくも朝方のような自由奔放なノリが交錯するフロアがまばゆいばかり。ギャズもスカやレゲエのゆったりしたフィールで、知る人ぞ知るレアグルーヴやジャクソン5の“I Want You Back”などのスタンダードナンバーのリミックスなどを織り交ぜ、パーティーを加速させていく。

なんの決まりもなく、みんなが好きなように身体を動かすフロアの、心から晴れやかな解放感。中には「そういうノリの曲か?」みたいなリズムで踊ってる人もいるが、ひとつとして同じでない人々の固有の踊りが入り乱れるこの感じが、やっぱり好きなんだよな。

そんなフロアに向けて「世界でイチバンのフェスティバルだ。グラストでもやってるけどこっちのほうがベターだ」と投げかけるギャズ。前夜祭のブルー・ギャラクシーでもそうだったが、決してお世辞ではないことが、コミカルな身振り手振りとフロアに向ける表情を通して伝わってくるようだ。やっぱりここは唯一無二の遊び場だ。

ステージ前のポールに絡まってポールダンスのようなことをする兄さんや、寝っ転がってばたばた踊るちびっ子もいて、どんどんいい感じになっていくパレステント。そんな様子を眺めながら遭遇した知り合いと「今年も会えたね!やっぱここに来るよね」って談笑したり、過ごし方はここにいる人の数だけあって自由自在だ。

中盤では先日我らがフジロッカーズ・オルグでリリースしたトロージャンズの“Ringo”の7インチアナログ(オアシスのラウンジでも買えるからチェックしてね!)をプレイし、鍵盤ハーモニカを弾きながら歌うギャズと、ダンスと歓声で応える僕ら。もう言葉なんかいらないよね。

ザ・キラーズのステージが終わってグリーン方面から多くの人が流れてきた終盤には、謎の忍者スタイル兄さんやドラァグクイーン風の人などがステージにあがって踊りはじめ、盛り上がりも最高潮。ご友人かな?いや、ここにいるみんなはもう仲間みたいなもんだよな。

何年も前にはじめて朝方のパレステントに来た時、解放感溢れるフロアの光景に衝撃を受けたことをよく覚えてるけど、あの光景はここからはじまってたんだな。土曜も日曜もギャズと最高のフロアがここで待ってるから、みんなよかったらおいでよ。解放的な気持ちに浸りながら踊りふけようぜ。

[写真:全10枚]

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7/26 FRITHE PALACE OF WONDER