FUJIROCK EXPRESS '26

LIVE REPORT - RED MARQUEE 7/23 THU (EVE)

Son Rompe Pera

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Posted on 2026.7.23 23:22

「クンビア・イズ・ニュー・パンク!」マリンバ鳴り響くRED MARQUEEは巨大なダンスフロアに

前夜祭お決まりの記念撮影が終わり、Son Rompe Peraの名前が紹介されると、待ってましたと言わんばかりに会場は熱い歓声に包まれる。マリンバを核にパンクを融合させたという一見物珍しい彼らへの期待値だけではなく、ようやく始まったフジロックやこれからの3日間への高揚感を会場一体が表現しているようでもあった。
荒々しいマリンバの音が力いっぱいに叩き鳴らされれば、少し肌寒かったはずのRED MARQUEEのボルテージが一気に上がっていく。本来であれば、木のぬくもりを感じるクラシックなサウンドが楽しめるマリンバが、彼らの手にかかるとリフを刻み、バンドを前へ押し出す推進力に変わる。ゴリッゴリに躍らせ、空気を塗り替えていく。高く飛び跳ねながらマレットを叩きつける彼らのスタイルや伝統的な楽器をロックのリフメーカーへと昇華させる姿を見ていると、なるほど、「パンク」の精神が根付いているのも納得ができる。

コール&レスポンスの起きたあとに“Cumbia in the New Punk”では、モンゴがギターに持ち替え、エモーショナルなギターサウンドが響く。彼らの音楽に身体を預けていると、カナの豊かなドラムを土台に、うねるベースとマリンバが絡み合い、観客たちの身体を自然と揺らしていく。テンポアップもお手のもの。細かく刻まれるパーカッションに繰り返されるベースが印象に残るクンビアの音楽が、苗場をダイナミックに左右に揺らす。時にパーカッションのキリスが前に出てしゃがれ声で煽るように歌い、歌い声だってさまざまな表情を見せてくれる。
クンビア特有の陽気でしなやかなリズムが印象に残る“Reptilio”では、まるでギターリフのような繰り返されるマリンバのフレーズが更に会場をヒートアップし、観客たちも身体を揺らす。温かで情熱的な赤い照明がステージを染める。彼らの音楽の温度感の高さを表現しているようでもあった。
間髪入れずに始まったのは昨日リリースされたばかりの“Nada Que Hacer”!時には情熱的に歌い、ルチャリブレを思わせるマスクを被り、観客たちをしゃがませる様子を見ていると、場数を踏み、どのように振る舞えば空気を自分たちにものにできるのか、わかっているような気すらする。

ワールドミュージック寄りではあるけれど、HEAVENに出てもらうにはパンク寄り過ぎるのでWHITEに決まったそう。あまりに荒々しく情熱的なステージを見ていると、その意味も納得できてしまう。ステージ上で「クンビアイズニューパンク」と雄々しく叫ぶ彼ら。「クンビア・パンク」の創始者たちは、伝統音楽を自分たちのものにしながらジャンルの垣根を悠々と飛び越え、RED MAQUEEに大きなダンスフロアを作り上げた。

[写真:全10枚]

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7/23 THU (EVE)RED MARQUEEXSUMI