WASHED OUT

Red Marquee | 2011/07/30 10:50 UP
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脱チルウェーブ?!ベッドを飛び出した若者の音

昨年頃より日本の音楽シーンに現れて以降、静かながらも着実にリスナーを増やし続けているチルウェーブ/グローファイミュージック。湿度を帯びた感触のローファイな音、カーテン越しの淡い光をたよりにダラダラと過ごす週末のような楽しみをもつウォッシュトアウトが、週末の苗場に現れる。5月の来日から3ヶ月弱とスパンとしては短いが、その間にアルバム『Within & Without』のリリース、それに伴って強まった国内リスナーの関心など、事情はかなり様変わりしたに違いない。レッドマーキーには多くの人が集まり、それぞれの知的好奇心が活躍する瞬間を待っていた。

23時をまわって、ステージが始まる。置かれた機材は複数のシンセサイザーと思しき卓上機器とドラムセット。打ち込みによるベッドルームミュージックというイメージが先行していたので、軽い驚きを覚える。メンバーにはなぜかインディアンの頭飾りを揺らしながら現れる人間もいてまた軽く驚く。そして、音が鳴り、アルバムの先行トラックでもあった”Hold Out”がプレイされると、今度はいよいよ大きく驚かされることとなる――うわあ何がチルだ!アゲてきてるじゃないか!と。

さながらそれは、昼間のレッドマーキーで見るようなインディーポップバンドの佇まいだ。哀愁とともにあったメロディーが、オーディエンスをもっとジャンプさせるような軽やかさを帯びているし、ザ・文系少年のアーネスト・グリーンの表情も朗らかだ。体力にまだ余裕を見いだせる初日の深夜にとって嬉しい誤算。キャパオーバーのレッドマーキーは歓喜の方向で動いた。

”New Theory””You’ll See It”のような『LIFE OF LEISURE』からの打込み主体のものは絶妙に力の抜けた感じのボーカルをはじめとする生音の心地良さが加わり、浮遊感を帯びた『Within & Without』の楽曲は適度に地に足を付かせた具合のバンドサウンドとしてアウトプットされる。ライブとしてこれほど頼もしい意外感もないだろう。

流行に身を浸してみようと思ったらそこはひたすらにポップなダンスフロアだったという、ポジティブな意外性に満ちた時間だった。初日深夜レッドマーキー、上々の滑り出しである。


写真:府川展也
文:RJ
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