THE NAKED AND FAMOUS

Red Marquee | 2011/07/30 13:25 UP
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動を感じさせる楽曲がここに

 衝動や感情のうごめき。THE NAKED AND FAMOUSを聴くと、こんな動に関する言葉が頭に浮かぶ。ただ動きを音の中に感じるものの、決してまとまりがないわけではない。クリアで静寂な音がそっと合わさっていたりもするし、キチンとバランスが取れているのだ。中でもやはりこのサウンドが成り立っている理由は、Thom Powers(Vo/G)とAlisa Xayalith(Vo/Kb)のふたりのヴォーカル力が大きく関係しているだろう。

 Thom Powersは耳に馴染みの良い優しい声にも関わらず、ひと際存在感がある。そしてアジア系の血を引く紅一点のAlisa Xayalithは、凛とした部分がありながらも、一瞬にして目も耳も奪われるパーンと張りのある声の持ち主なのだ。この成り立っているバランスがおもしろい。

 彼らはオークランド出身の5人組のバンド。デビュー・シングル”Young Blood”がニュージーランドのチャートで1位に輝くなど、すでに広い目で見たところの世界ではじわじわと注目されている。あえてジャンルで分けるとすれば、エレクトロとポップが合わさっていると言ったところだろうか。

 ライヴはとにかく吸引力が凄まじい。今回は昼の時間帯のレッド・マーキーだったが、楽曲のキャッチーさも関係しているのか、オーディエンスの反応が想像を遥かに越えるものがあった。それに、メンバー一人ひとりのステージングは動作が大きく、ずっと見ていても飽きることはない。このライヴ・パフォーマンス力は、若手の中でも群を抜いているように思う。彼らは着実に上へと上り詰めていく。1曲からラスト曲と演奏が終わる度に沸き起こる歓声の中、そんなことをヒシヒシと感じさせられた。また、最新アルバム『パッシヴ・ミー、アグレッシヴ・ユー』も発売となっているので、こちらもぜひチェックしてほしい。


文:松坂愛
写真:古川喜隆
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