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7/25 FRIFIELD OF HEAVEN

SOOO BAAD REVUE

天国に届いた熱いソウル

13:00数分前。遮るものの何もないフィールドオブへブンは、灼熱天国と化していた。ステージ前には50代からそれ以上と見られるお客さんが、ライブ開始を今か今かと待っている。20代のお客さんが中心のフジロックにおいて、この客層はなかなかめずらしい。だがそれもそれのはず、今から奇跡の復活ライブを行うバンドが最後に表舞台に立ったのは、38年も前なのだから。

ソーバッドレビューは、1975年にギターの山岸潤史を中心に集まった、8人編成のソウルファンクバンドだ。聴く者の心に刺さる関西弁の歌詞と熱いソウルサウンドで関西を中心に人気を集めたが、約1年の活動ののち、惜しまれつつも解散してしまった。活動中に出したオリジナルアルバムは『SOOO BAAD REVUE』のわずか1枚。
解散後に経た38年という年月の長さといい、当時の活動期間の短さ、リリース作品の少なさといい、まさに「幻のバンド」だったのだ。そんなバックグラウンドを持ったバンドなので、「この機会になんとしても生でソーバッドのライブを観たい!!!」という熱い想いを持ったファンが集まったのもうなずける。

だらだら汗を流しながら定刻を迎えると、最初にベースの永本忠、キーボードのチャールズ清水、ドラムの土居正和が現れ、ジャムセッションが始まった。そこにギターの石田長生、山岸潤史が加わり、最後に歓声とともにヴォーカル北京一が登場した。
一曲目から”ソウル地下鉄”で待ちわびたファンの心をグッと掴み、続く”最後の本音”では情感たっぷりの石田の歌が響き渡る。石田と山岸の二人がギターバトルさながらに向かい合ってギターを弾く様子には、胸が熱くなったファンも多かったのではないか。

北のMCが「みなさんどうですか〜?オーケー?アユレディー?」とちょこちょこ英語なまりなのがくすりと笑える(さすがアメリカ帰り)。続く”しょぼくれあかんたれ”では楽しそうに踊っていたし、歌も高音までしっかり出ていて、とても年齢を感じさせない。

このライブのハイライトは、間違いなく”青洟小僧”だろう。石田の「6人でここに立っていることを(亡くなった)砂川正和が知ったら喜んだと思う。彼に代わって歌います」というMCから始まった演奏には、ファンならずともグッとくるものがあった。曲のラストには北が「天国にいる砂川正和!」と叫んで拳を上げた。
38年前、まだこの世に生まれてもいなかったような自分にも感じ入るところがあり、そこが「ソウル」の懐の深さ、そしてソウルを体現するソーバッドの魅力なのだろうと思った。
最後に「ありがとうございました!」と軽快なダブルピースで去っていった北京一。最高にかっこよかった!

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