PERROSKY
チリ産ロックンロールの神髄を聴け!
苗場は、雨をガンガンに降らせ、我らをらしく出迎えてくれる。あぁ、今年も帰ってきたのだ。外は大雨。だが、DJ MAMEZUKA(以下マメズカ)が回しはじめてからというもの、前夜祭メイン会場のレッドマーキーは盛り上がりっぱなしだ。
マメズカ4回目のセットのラスト、ザ・プロディジーの”Smack My Bitch Up (Noisia Remix)”で狂乱のダンスフロアと化す。暗転しマメズカのセットが終わったかと思いきや、すぐさま暗闇のステージから渋いフレーズが放たれた。「みんな元気ですかー?ペロスキーです。よろしく!」と日本語で軽く挨拶し、そのままテレキャスで”No pidas Nada”のフレーズを爪弾けば、会場にハンドクラップが自然と巻き起こる。今年の注目株にして南米はチリからの刺客、ペロスキーの登場だ!
アレハンドロ(ギター/ボーカル)とアルヴァロ(ドラム)のゴメス兄弟が奏でるブルーズの濃い血が流れるシンプル極まりないロックンロール。しかも南米の色っぽい野郎どもが黒シャツにジーンズとお揃いの出で立ちでタイトにキメてるじゃないか!ハーモニカのブルージーな音色が高らかに響き渡る”Todos Quieren Llegar”なんて投下しちゃえば盛り上がらないわけない。アレハンドロがギターノイズを出力しながらフロアに降りて行ったり、曲間で2人でピタッと静止したりしてオーディエンスをあおるのだ。のせ方ってやつを熟知している。
アルヴァロが「Shake your body!」と叫んではじまったミドルテンポかつキャッチーな1曲が、ハイライトだ(曲名が分からないのが、何とも残念。ご存知の方、教えてほしい!)。縦ノリのビートの上で暴れまわるスライドギター。なぜスライドギターはこんなにセクシーに響くんだろう。いかにもライ・クーダーがかましそうな出だしとかさ。会場を一瞬でブルーズ天国へと誘うのだ。
本セットのラストでドラムをあらん限り叩きつけ、颯爽とステージを後にした。シンプルさ、プリミティヴさといったロックンロール本来の旨味を存分に堪能させてくれるバンドだ。明日以降、下記のとおり様々なステージに顔を見せる予定だ。あなたも是非とも目撃してほしい。
7/24
13:00- @ 木道亭
21:30- @ 苗場食堂
7/25
13:00- @ Cafe de Paris
01:30- @ CRYSTAL PALACE TENT
7/26
18:00- @ Gypsy Avalon