FUJIROCK EXPRESS '19

LIVE REPORTGREEN STAGE7/26 FRI

RED HOT CHILLI PIPERS

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Photo by MITCH IKEDA Text by イケダノブユキ

Posted on 2019.7.26 20:27

切なくも懐かしい、そして楽しいバグパイプの響き

なんとか晴れたフジロック1日目、日が差すと気温が上がってきて暑いくらい。スタンダップコメディアンのサク・ヤナガワが登場して、スコットランドでスマッシュ日高社長がレッド・ホット・チリ・パイパーズ(以下、パイパーズ)のCDをみつけたエピソードを語ってからバンドを呼び込んだ。

昨日の前夜祭で大変な盛り上がりをみせたパイパーズなので、その勢いでお客さんたちもグリーンステージに集まってきている。ステージ背後のスクリーンにはバンドのロゴが映し出されていた。メンバーはバグパイプが3人、スネアドラム&パーカッション、ギター、ベース、ドラムス、キーボード、トランペット、サックス、そしてヴォーカルという編成。メンバー全員、黒いシャツ(バンドのロゴ入り)、タータン柄のキルト、赤いハイソックスで統一され、靴は黒いコンバースや革靴を履いている。

前夜祭でも堪能したように、演奏される曲は新旧英米の名曲のカヴァーが多く、箱バン的な雰囲気があるのだけど、バグパイプの響きがオリジナルな味を加える。パイパーズの演奏を聴いていると、「すべてはスコットランドに還ってくる」ような気になる。バグパイプの切なくも懐かしい響きが、スコットランド生まれやルーツを持たない人にとっても郷愁を覚えさせるのだ。それは小学校のときに歌った唱歌が実はスコットランド民謡だったり、雅楽の音に似ていたりと日本人でも知らず知らずのうちに刷り込まれているからではないか。我々と相性がいいのだ。

アップテンポな曲やハードロックで躍らせた一方、ジェフ・バックリィの“Halleluah”、コールドプレイの“Fix You”、映画『グレイテスト・ショーマン』の“This is Me”、ジャーニーの“Don’t Stop Believin’”などのバラードも歌いこなし、どれも曲の後半に分厚いバグパイプの音でアゲさせる。“Don’t Stop Believin’”では、バグパイプのうち2人とスネアドラムの計3人がステージを降りて最前の柵まで近づいてお客さんたちを湧かせた。

ラストはクイーンの“We Will Rock You”で合唱を起こし(サバイバーの“Eye of the Tiger”も引用する)、楽しく締めくくった。演奏後には客席をバックに記念撮影をしたり、セットリストをお客さんに配ったり、ドラムスティックを客席に投げ入れたりしていた。最高のスタートを切ったフジロック、これからもっともっと楽しんでいきましょう。

セットリスト
Insomnia
Gimme All Your Lovin’
Halleluah
Thunderstruck
Starlight
Smelling Fresh
Gonna Make You Sweat (Everybody Dance Now)
Fat Bottomed Girls
Fix You
Long Way to the Top
This is Me
Wake Me Up
Shut up and Dance
Don’t Stop Believin’
We Will Rock You

[写真:全10枚]

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7/26 FRIGREEN STAGE