FUJIROCK EXPRESS '19

LIVE REPORTRED MARQUEE7/27 SAT

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Photo by 北村勇祐 Text by イケダノブユキ

Posted on 2019.7.27 19:39

DYGLにとっての2年間

フジロック2017以来、2年ぶりの出演である。そのときも同じレッドマーキーだった。その間にバンドはイギリスに拠点を移して活動、新しいアルバムを出して苗場に戻ってきた。

その2年という時間はバンドを成長させたとはっきりとわかるものだった。その姿を観ようとレッドマーキーはほぼ満員に近い人たちが集まっていた。もちろん、雨が激しかったということもある。

背後のスクリーンには、新しいアルバム『Songs of Innocence & Experience』のジャケットが映されている。バンドはギター&ヴォーカルのAkiyamaを中心に、ギターのShimonaka、ベースのKachi、ドラムスのKamotoという編成。まずは“Hard To Love”で小気味よく始まる。2年前の初出場時と比べ、堂々としていて、音にも迷いがない力強さがある。新しいアルバムからの“Bad Kicks”を始める前に「音楽を聴き始めたとき、音楽だけが自分のことをわかってくれる気持ち」を曲にしたと語る。フェスで「みんなと一緒に観る」、音楽を「SNSとかでシェアする」と体験を共有する機会が増えているなか、孤独に音楽と向き合った経験を持つ人も減っていくかもしれないけど、ラジオにしてもウォークマンなどにしても音楽はまず一人で聴くものだった世代にとって痛いくらいわかる話であった。

レゲエの“Boys On TV”、スローで重たい“An Ordinary Love”と中盤は勢いを貯めて、後半で定番曲“Waste of Time”や“Come Together”の爆発力につながったのである。特に“Come Together”がソリッドで荒々しくなり、曲の魅力がさらに増したのであった。

「今の日本(社会)をみて思うこと」を歌にしたと語った“Don’t You Wanna Dance In This Heaven?”、そして“Don’t Know Where It Is”で締めくくる。バンドにとって2年で吸収したものを中間報告にしたようなステージだった。定期的にフジロックでみて成長ぶりを確認したいバンドである。

セットリスト
Hard To Love
Let It Sway
Spit It Out
Bad Kicks
Slizzard
Boys On TV
An Ordinary Love
A Paper Dream
As She Knows
Waste of Time
Nashville
Come Together
Don’t You Wanna Dance In This Heaven?
Don’t Know Where It Is

[写真:全8枚]

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7/27 SATRED MARQUEE