FUJIROCK EXPRESS '19

LIVE REPORTFIELD OF HEAVEN7/26 FRI

THE WATERBOYS

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Photo by 平川啓子 Text by 坂本泉

Posted on 2019.7.26 23:21

ソウルフルでファンキーなロックンロールショーへようこそ!

少し前に降った雨でぬかるみはひどくなったものの、ステージの照明が反射してキラキラと輝いていて幻想的な空間が広がっていた。同じ時間帯のエルレガーデンのステージにたくさんの人が押し寄せた影響もあってか、ステージ前は少しさみしい様子。それでもステージ前方には人だかりができ、後方には椅子を広げた多くの人たちがザ・ウォーターボーイズの登場を待っていた。

サウンドチェックに少し時間が押した様子で、予定から5分ほど遅れてメンバーがステージに顔を出した。マイクが「こんばんは!元気ですか?大丈夫?」と観客の様子を確かめながら「わたしたちはウォーターボーイズです。はじめまして!」と日本語であいさつをした。2016年に日本人女性(芸術家のろくでなし子)と結婚したことを機に日本語を勉強をしているマイク。MCもほとんども日本語で行なっていた。親しみとうれしさがこみ上げてくる。

これまでの35年を超えるバンド活動の中で、NYパンク、ニュー・ウェーヴの初期、さらにロックにケルティック・フォーク、アイルランド伝統音楽、プログレ、カントリー、ゴスペルといった様々な音楽性を取り入れた楽曲が生み出されてきた。今回もファンクやロックン・ロール、アイリッシュサウンドを取り入れたものなど、実に多様な楽曲でフィールドオブヘブンを楽しませてくれた。

序盤に演奏された新譜のトラック『イフ・アンサー・イズ・イエー』では、ギターとボーカル・コーラスで始まり、2番からはエレキフィドルとリズム隊が加わりそのファンキーなグルーヴに観客は身体を揺らす。曲終わりにはコーラスたちも踊り出し、バンドメンバーたちの演奏もより情熱的になってお祭り騒ぎ!少し間をおいてマイクのカウントで始まったジャムセッションではコール&レスポンスの場面も見られ、レスポンス(アンサー)はもちろん「イエー!」だ。

マイクの日本への愛が詰まった『下北が好きです』では、いかに下北沢(日本)が好きなのかを熱く語る日本語の歌詞に、会場からはうれしそうな笑い声が聞こえてきた。曲が終わると同時に周囲と感想を言う合う人たちもあり、この曲を通して観客とバンドの距離感が近くなったことを感じた。

終盤、マイクがキーボードの鍵盤を叩きながら歌い出したのは、待ってましたの代表作『ホール・オブ・ザ・ムーン』。イントロが流れると同時にどよめきが起き、跳ねるような軽快なリズムのキーボードに合わせて手拍子とともにシンガロング。演奏が終わると拍手大喝采が巻き起こった。あいにくと月は雲で隠れてしまっていたけれど、みんなの心の目には輝く満月が映っていたことだろう。

[写真:全10枚]

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7/26 FRIFIELD OF HEAVEN