LIVE REPORTFIELD OF HEAVEN7/27 SAT
MATADOR! SOUL SOUNDS
ジャズ・ファンク真髄を見せつける、熱いグルーヴ!
ザ・ニュー・マスターサウンズのギタリストであるエディ・ロバーツと、ソウライヴのドラマーであるアラン・エヴァンスという現在のジャズ・ファンク・シーンの頂点を極める2バンドのリーダーがタッグを組んだスーパー・バンド、マタドール!ソウル・サウンズ。60年代後半のソウル・ジャズからミーターズ(ニューオーリンズ・ファンク・サウンドを生み出した第一人者的存在)直結のサウンドまで、ザ・ニュー・マスターサウンズとソウライヴの良い部分を完璧に融合させた演奏で、ジャズ・ファンクの真髄を見せつけた。
激しく降っていた雨も、たまに小雨が降る程度になってきた頃。「ハロー、フレンズ!」と挨拶して、歌詞の中で「アーユー・レディ?」と語りかける“ゲット・レディ”でセットをスタートさせる。途端に生み出されたグルーヴに身体の揺れが止まらない。客席はすぐさまダンスフロアへと化した。
切れ味鋭いギターに、グルーヴ感溢れるハードヒッティングなドラムを中心に、完成度の高いバンド演奏が繰り広げられる。バンドの生み出すグルーヴはもちろんのこと、ヴォーカル二人(アドリオンとキム)のリズムに乗ったモーションがさらに躍動感を与える。深く腰を落としリズムに合わせて腰を振ったり、胸の前で腕をぐるぐる回したり。その動きにこちらもどんどん気分がアガってくる。アドリオンの少しハスキーな高音と、キムの深く響く低音の掛け合いにもうっとり。PAテント後ろに設置されたミラーボールも、まるで音に乗るように上下左右に揺れていた。
途中雨が激しくなることもあったが、それでもオーディエンスの熱は冷めやらず、むしろ上昇していくばかり。雨の中、たくさんの人がグルーヴに身を任せて踊る光景は、一種の宗教的な雰囲気さえ感じてしまうほどだった。
[写真:全10枚]