FUJIROCK EXPRESS '19

LIVE REPORTFIELD OF HEAVEN7/27 SAT

Char ✕ Chabo

  • Char ✕ Chabo
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Photo by MITCH IKEDA Text by 若林修平

Posted on 2019.7.28 02:50

笑顔に包まれた“宝箱”

今年4月26日。Charと仲井戸“CHABO”麗市、日本の二大ギタリストが初めて2人で共演するライブ『CharxChabo “宝箱”』が開催された。1部がアコースティックセット、2部がエレクトリックセット、そして3部がアンコールセクションの3部構成で、洋楽カバー曲からCharとChaboそれぞれのレアトラックが組み込まれている、文字どおり「宝箱」のようなライブだった。今日はそのフジロック・バージョンだ。

苗場は、昼が過ぎたあたりから、雨が強くなったり弱くなったり。基本的には降ってます、な天候。「この天気は誰のせいなんだろう?」そんなことは考えもしなかったが、それはライブ中に判明した。

ボブ・マーリー&ザ・ウェイラーズの“Jamming”をBGMに、Dr.Kyon(Key.)、Char(Vo./Gt.)、古田たかし(Dr.)、Chabo(Vo./Gt.)、澤田浩史(B.)の順で登場。5人が所定の位置についたところでライブはスタートした。1曲目はサム&デイブの“Hold On I’m Coming”カバー。CharとChaboによるギター・イントロから、すでに2人は楽しそう。イントロの途中でRCサクセッション“よォーこそ”のフレーズが投入され、オーディエンスから大きな歓声が上がった。曲は原曲のベースイメージを踏襲しつつ、彼らが心地よく感じるアレンジになっていて、彼らの鳴らすロック、ブルース、ソウルが好きな人にはタマらないカバーになっていた。この日のセットリストは、“宝箱”のコンパクト・バージョンではあったものの、しっかり要所は抑えられていて1時間という時間の短さも全く気にならない内容になっていた。Charの“For Your Love”に“OSANPO”、ザ・ローリング・ストーンズの“Don’t Stop”に“Rain Fall Down”、Charの盟友石田長生の“HAPINNESS”、ラストはクリームバージョンの“Crossroads”と、ほぼ非の打ち所がなかったように思う。惜しむらくは、4月の“宝箱”では演った、Charの“Smokey”が聴けなかったことぐらいか。

この日のライブで一番印象的だったのは「笑顔」だった。旧知の中であるCharとChaboがステージに上がると、そこには笑顔が生まれる。3曲め、“For Your Love”が終わった後、雨が一層強くなり2人のMC。

Char「この天気にぴったりの曲やってくれ」
Chabo「フジロックは好きなんだけど、いかんせん日本ロック界ナンバーワンの雨男がいる。今日朝いい天気だったよねぇ?見ろよこのざま(観客大爆笑)」

そう、その大雨の犯人はCharだったのだ、そんな思わずぷっと笑ってしまうようなやりとりも含めて、2人のライブセットは笑顔に満ちていた。

<セットリスト>
01 Hold On I’m Coming (Sam&Dave cover)
02 Don’t Stop (The Rolling Stones cover)
03 For Your Love (Char)
04 Rain Fall Down (The Rolling Stones cover)
05 OSAMPO (Char)
06 Free Time
07 HAPPINESS (石田長生 cover)
08 Crossroads (Cream ver. cover)

[写真:全10枚]

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7/27 SATFIELD OF HEAVEN