LIVE REPORTFIELD OF HEAVEN7/28 SUN
THE PARADISE BANGKOK MOLAM INTERNATIONAL BAND
タイ発、モーラムでみんな踊ろう
タイからやってきたモーラムのバンド、ザ・パラダイス・バンコク・モーラム・インターナショナルバンドは、灼熱といっていいフィールドオブヘヴンの午後に登場した。
タイ東北部からラオスにかけての民俗音楽であるモーラムを現代に対応したバンドに、最初はお客さん少ないかな?と思ったけれど、演奏が進むにつれて増えていき、フィールドオブヘヴンの立ち席エリアはほぼ埋まった。
ステージ下手から、ドラム、ベース、ピン(タイの三弦の弦楽器。電気化されている)、パーカッション類、ケン(タイの管楽器。オルガンっぽい音をだす)と並ぶ。
ベースとドラムが生みだすグルーヴがグイグイ引っ張っていく推進力は半端じゃない。そこにピンやケンの音が反復するメロディを乗せると、フィールドオブヘヴンという場所も相まって、フジロックでおなじみのジャムバンドっぽい雰囲気を作るのだ。お客さんたちも先入観なく集まってきて、彼らが作りだす音に合わせて体を揺らしていく。
どの曲も基本的には踊らせるものだった。特に“DING DONG”の途中から加速していったときのおきゃくさんの反応はすごかった。音楽の力で引っ張り上げるというのはこういうことなのだとわかる。お客さんのアがった瞬間は、人力テクノみたいだなとも感じた。“SUDSANAN”では手のひらを、ひらひらさせて怪しい踊りをしたのも楽しい。
メンバーも楽しそうにニコニコしながら演奏しているのは印象的だった。フロントマンであるピンを演奏するのは、小柄で人のよいおじさんという感じでいい味をだしていた。MCを担当するのはベーシストであるPiyanart Jotikasthira。またパーカッションの担当?が18歳というのも驚きだったりする(冗談?本当なの?)。モーラムにこんな中毒性があるなんて。今日のお客さんたちの反応をみれば、こんなに楽しく盛り上がったのだから次もあるはず。
セットリスト
SAO SAKIT MAE
ROOB LOR PU TAI
KWANG NOI CHAOZAY
STUDIO LAM PIEARN
NAMTOK
LAI WUA
DING DONG
SINSAI
SUDSANAN
SHOW WONG MOLAM INTERNATIONAL
SANGLA(GOOD BYE SONG)
LAM SAN DISCO
[写真:全10枚]