MOREFUNAREA REPORT7/28 SUN
フジロックが終わってしまうのは、なんでこんなに寂しいのだろう。
フジロックの終わりを感じる瞬間
今年のフジロックも、もう少しで終わりを迎える。
ライブが終わった奥地の方から順に会場が閉まっていき、行き来できる範囲が徐々に狭くなっていく。
そして、G&G Miller Orchestra feat. トータス松本のアクトが終わり、グリーンステージもクローズした。
今からは、グリーンの先へ立ち入ることもできない。
さっきまで行けたのに、今はもう、この目で見ることすら叶わない。
それは、なんというか、少し「死」に似ている気がする。
その区切りの前後で、残された人の気持ちは全く違うものになってしまうのだ。
だから、寂しい気持ちになるのかもしれない。
そういえば、前夜祭の夜は、1年ぶりにオアシスの光景を見て、とても自然に「帰ってきたー!」という気持ちになった。
苗場音頭、花火、「おかえり!」の挨拶と、いつもの前夜祭行事を重ねていくと、体がスーっと苗場に馴染んでいくのがわかった。
初日に奥地まで行ってレコード迷路を見たときの高揚感や、2日目の大雨で足元がグチャグチャになったことなど、ほんの少し前の出来事すら既に愛おしく思える。
最終日の今日は、会場の浸水状態が心配だったけど、結局それさえも思い出に残るであろう唯一無二の1日になった。
夜になって今年はまだ『とろろめし』を食べてなかったことを思い出して、苗場食堂に行くと、既に品切れになっていた。
僕がフジロックの終わりを感じるのは、こういう瞬間だ。
「明日にしよう!」ができなくなる時。
そういう時に僕はフジロック終わりを感じる。
明日の今頃は、もう苗場にはいない。
だから、こんなに寂しいのかもしれない。
だけど、今年のフジロックはもう少しだけ続く。
だから、ひとりで感傷にひたってるくらいなら、寂しさを引きずりながらも最後までフジロックでの時間を楽しもうと思う。
疲れ切って入場ゲートをくぐった人も、まだその先にはパレスがある。
もちろん、気が変わってレッドマーキーまで戻ってきたっていい。
今年のフジロックは終わってしまうし、きっとみんな寂しい気持ちはあるけれど、最後まで楽しみ尽くして最終日を締めくくりましょう!
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