FUJIROCK EXPRESS '21

MOREFUNAREA REPORT8/20 FRI

まるで歓声が聞こえるかのようだ

  • まるで歓声が聞こえるかのようだ
  • まるで歓声が聞こえるかのようだ
  • まるで歓声が聞こえるかのようだ
  • まるで歓声が聞こえるかのようだ
  • まるで歓声が聞こえるかのようだ
  • まるで歓声が聞こえるかのようだ
  • まるで歓声が聞こえるかのようだ
  • まるで歓声が聞こえるかのようだ
  • まるで歓声が聞こえるかのようだ
  • まるで歓声が聞こえるかのようだ
  • まるで歓声が聞こえるかのようだ
  • まるで歓声が聞こえるかのようだ
  • まるで歓声が聞こえるかのようだ
  • まるで歓声が聞こえるかのようだ
  • まるで歓声が聞こえるかのようだ
  • まるで歓声が聞こえるかのようだ

Photo by suguta Text by Koichi Hanafusa

Posted on 2021.8.20 14:17

フジロックの始まり

 初日のグリーン・ステージ、最初にステージに姿を見せたゴミ・ゼロ・ナビゲーションのスタッフからコロナ禍で開催されるフジロックで環境を守り、感染を防ぐことを念頭に置いたオペレーションへのアピールが行われたあと、聞こえてきたのは、フジロックのテーマ、故忌野清志郎氏の名曲「田舎へ行こう」。両脇のスクリーンからはこの祭りを象徴する映像が流れ、否応なしにオーディエンスのテンションが上がるのがわかる。でも、歓声は聞こえない。例年だったら、あり得ない光景に映るのだが、それでも声に出せない彼らの声が聞こえてきたように感じたのは一人や二人ではなかったと思う。

「おかえり!」

 心の中で叫んでみると、脳内でみなさんの「ただいま」という返事が聞こえてきたと言えば大げさ? いつもなら、前夜祭のレッド・マーキーで、遠路はるばる苗場に帰ってきたみなさんに声をかけて、記念写真となるのだが、コロナ禍で開催される今年はそれもかなわない。でも、マスク越しにみなさんの幸せな顔が見える。

 MCのスマイリー原島氏が2年ぶりに開催された「特殊なフジロック」への想いを語り、呼びかける。感染に気をつけ、互いに距離をとること、そして、素晴らしい3日間にしてほしいと。グリーンのみならず、どのステージ前にも、密を避けるため、マーキングがほどこされているんだが、それを確認してほしいと口にすると、実際に足下を見るオーディエンス。それ以前に、ステージから彼らを見下ろすと、等間隔の列ができているような有様で、誰もがたがいを気遣っているのがわかる。

 ありがとう、みんな。会場設営中はほぼ毎日雨だったというのに、静かな前夜祭だった昨晩は、ぽっかりとお月さんが会場を照らし出し、今日は朝から晴天で初日を迎えることができました。ひょっとして、これは、この「特殊なフジロック」を、過去に例を見ない「特別なフジロック」にしようと心がけて動いてくれるみなさんへのご褒美かもしれません。

[写真:全8枚]

TAGS
8/20 FRIGREEN STAGE