FUJIROCK EXPRESS '21

MOREFUNAREA REPORT8/21 SAT

私が見たフジロック(Day2)fromスタッフA

  • 私が見たフジロック(Day2)fromスタッフA

Photo by 安江正実 Text by 東いずみ

Posted on 2021.8.22 11:29

2日目の超個人的トピック ベスト5

今回のフジロック、いろんな思いがあるけれど、筆者が超個人的に感じたこと、記憶に残ったことをベスト5にまとめます。

5位 軽装備な人が気になる
いきなりちょっと厳しい内容にはなりますが、明らかに軽装備な人増えてない?というのが気になりました。具体的には、まず生足の人が多い!苗場にいる虫の恐ろしさ侮ってます?苗場で二度ブヨに食われた筆者しては生足で過ごすのはとても信じられません。(筆者は薄手のタイツでもやられた。)10日間くらいは痛痒く腫れ上がるし、跡も残る。暑いのもわかるし、生足がおしゃれなのもわかるけど、後悔したくないなら布を一枚挟みましょう。ブヨ以上に恐ろしいマダニにもいます。本当に危険なことと心得てほしい、経験者からの切実な訴えです。
そして、サンボマスターのライブ終盤には「これぞフジロック!」と言いたくなってしまうような突発的な豪雨もありましたが、雨具がなくてビショ濡れになっている人、結構見ましたね。山の天気は本当に突然変わりますが、フジロックは屋根のある避難場所などほとんどありません。ビショ濡れになったまま、気温が低下していくことを考えると本当に危険で心配です。ライブを見るときに邪魔にはなりますが、ポンチョを、せめてポンチョ一つを携帯してください。それだけでだいぶ身を守れるはず!ベテラン面の小姑と思われようとも、この2つは声を大にして言います。タイツとポンチョ買って!

4位 天空でほっこり
ドラゴンドラは往復50分、乗り場までは地獄の坂、なかなか行く時間を割きにくい天空
エリア「サイレントブリーズ」と「デイドリーミング」ですが、一人でゴンドラに乗ってぼーっとしながら向かう時間は、個人的にはフジロックいちの癒しの時間。今年はディスタンスを十分に保ったどうぶつたちのゆるすぎる振る舞いに、なんかいろーんな面倒なことを忘れるくらいほっこりしました。日常にお疲れな方は、ちょっと時間を割いても行く価値ありです。
実を言うと筆者はこの日、デイドリーミングのDJステージに出演するPKCZが、あのLDHグループのアーティストだと聞いてミーハー心を抑えられず向かったわけですが、少し雰囲気の違うお客さんたちを目の当たりにしてドキドキしました。ほっこりとドキドキが攻めてくる、そんなエリアです。

3位 ノンアルドリンク充実しすぎ
例年のフジロックでは、水の如くハイネケンを補給している筆者ですが、今年はご存知の通り禁酒が絶対ルール。ならば、と各エリアでノンアルビールやノンアルサワーなどを飲み漁る行脚を始めました。これは今年ならではの楽しみ方。フードやドリンクは何か一つのメニューに絞って捜し歩いてみるのもいろいろ発見があって楽しいです。さすがにノンアルドリンクを7杯ほど立て続けに飲むとお腹がタポタポにはなるし、正直焼酎を入れたい気持ちは溢れ出して止まりませんが、3日目もノンアルを求めてタポタポの旅は続きます。

2位 メシがうますぎてちょっと泣く
フジロックは1日5食食べても罪悪感をもつことのない、食の治外法権。と、筆者は思い込んでいるし、同じ気持ちの同志は多いはず。メシの種類の豊富さとクオリティは国内のどんなフェスにも劣らないと言い切っていいでしょう。今年は2日間参加の筆者は、最低でも6食分何を食べるか1ヶ月前から熟考していました。まあ、結局はあちこち動いているうちに予定外のものにも手を出すのですが、今回初めて食べたベーコンエッグロールも、ガーリックシュリンプもかなりレベルの高い美味しさで大満足。そして、待ってましたの苗場食堂とろろ飯。あのシンプルな料理、なんであんなに美味しいんだろう。2年ぶりのとろろ飯のうまさは、ちょっと泣けました。

1位 神ライブしかない
たぶん、今年行われたどのライブにも言えることのように思いますが、演る側と見る側の抑えきれない感情とエネルギーが混ざり合って、とんでもない名演が連発されているように思います。サンボマスターの熱すぎるメッセージに湧きあがる拍手と、亡き人たちを思った山口の感傷的なMCの際の静けさのコントラスト。あんなに静寂で凛としたグリーンステージの空気は初めて感じるものでただただ美しかった。サニーデイ・サービスでは「セツナ」のアウトロの凄まじさに打ち震え、「よく来たね」と笑って放つ曽我部恵一の言葉に救われた気持ちになった。ザ・バースデイは、終始嬉しそうにピュアな微笑みを浮かべるチバユウスケの「今日はお前らのフジロックだ!」という叫びを全身で受け止めた。どれも絶対に、今ここでしか体感できないライブ。脳みそと心と肌に直接的に刻まれる喜びを痛いほどに感じました。きっと全てがそんなライブなのではないでしょうか。日常に戻ってから、見られなかったライブのレポートを読み込むのも楽しみで仕方がないです。

さて、3日目が始まりました。今日もフジロックが続いている、それこそが一番のトピックであることは間違いないです。

[写真:全1枚]

TAGS
8/21 SATALL AREAここが私のフジロックソロフジのススメ私が見たフジロック