FUJIROCK EXPRESS '21

MOREFUNEXPRESS8/22 SUN

私が見たフジロック(Day3)fromスタッフA

  • 私が見たフジロック(Day3)fromスタッフA

Photo by おみそ Text by 東いずみ

Posted on 2021.8.24 07:40

3日目の個人的トピック ベスト5

いろいろあったけど幕を閉じた今年のフジロック。筆者が3日目に感じたこと、記憶に残ったことを超個人主観でベスト5にまとめます。
 
5位 守られるルール守られないルール

オレンジカフェの屋根付きの休憩スペースで食事をした際、テント内のあまりの静けさに驚きました。席はほぼほぼ埋まっているものの、各々が前を向く形に設置されたテーブルにみんなが離れて座り、黙食している人がほとんど。現場にいないとわからないあの静けさに、感心と切なさが入り混じったような今年ならではの感覚に陥りました。また、人が少ないという物理的な要因もあったとは思いますが、終演後のグリーンステージでもオアシスでもゴミはほぼ見当たらなかったのは、今回のフジロックでの朗報でしたね。
一方で、昨年大々的にアナウンスされたマナー改善ルールにある、ヘリノックスタイプの椅子や傘の持ち込み、荷物やレジャーシートの放置・場所取りなどは無くなったとは言えない状況。今こそ変わるチャンスのときです。みんなに考えてほしいと思います。
 
4位 エンドレスノンアルコールヘブン

今年ならではのことをしよう、と思い立ちノンアルコールドリンクを飲みまくった2日間。レポートでお伝えした以外も含めるとたぶん15杯は飲みました。おそらく例年であればこれが全てアルコールだと思うので、比べると随分と健康的で体もラクではあるけど、ノンアルだからってこんなに飲んだら健康ってこともない気がして苦笑してしまいますが。まあ、健康がどうこうとかではなく、何かひとつの目的をもって1人でフジロックのいろんなエリアを巡りながら遊ぶのも楽しみ方のひとつだということや、イレギュラーな状況でも前向きに今に対応したメニューを用意してくれる出店者の方々への賞賛を共有したかったのです。
 
3位 ゴンちゃんが欲しいのに…

筆者はここ2.3年の間、雨に流されたゴンちゃんを探しに苗場に行ったり、ゴンちゃんに使用される石を拾いに行ったり、わりとゴンとは密な関係を築いてきたつもてりです。今年は、自分が拾った石で生まれたゴンちゃんが是非ほしい、日曜日の夕方には準備万端でゴンちゃんをゲットしに行くんだ…!と鼻息荒く宣言していて、その様子をレポートにすることに決めていたのですが、やっぱり恐れていた通り、日曜のお昼にはゴンちゃんがほぼいなくなっていた…ゴーン(絶望を表す音)。
わかってはいるんです。公式なルールとして張り紙がしてあるわけでもないんだから、知らない人がいても仕方がない。絶対的なルールで縛るようなことではない。だけど、持って帰っていいことを知っているなら、少なからずその情報を耳にしたことがあると思うんですよね。正直者がバカを見る世の中でも別にいいけど、フジロックはそんなんであってほしくない。このままでは、筆者の家には永遠にゴンちゃんが来てくれない気がします。そういう運命なの?うーん納得いかない。
本当はとっとと持って帰ってる人、捕まえてインタビューしたかったです。来年はやっちゃうかもよ!
 
2位 電気グルーヴ復活

昨年のフジロックで出演するはずだった電気グルーヴの1年越しの復活ライブ、2019年のキャンセル劇から2年たった、賛否両論ある今年のトリ、3年ぶりのライブ、といういわくだらけのシナリオ。開催前に発表された電気のオフィシャル映像でも見受けられた「復活はフジロックで」という彼らの絶対的な思いから、これが今年のフジロックのハイライトになることは誰もが確信していましたよね。
日高大将とガッチリ握手を交わしてステージに登場し、少し冷静さを保つようにハニカミながら楽しむ瀧と、終始喜びを爆発させるようにキレッキレな卓球。そんな彼らの姿が拝めただけで、来てよかったなーと実感した人は多かったのでは。今だけは何にも考えなくていいから踊れ!と煽られるようなほぼノンストップの1時間10分。ラストの「富士山」のみんなのジャンプ、忘れられない光景です。
 
1位 あと11ヶ月

2年ぶりのフジロック。電気の終演後に恒例の「POWER TO THE PEOPLE」が流れないことに、想像以上の寂しさを感じたし、本当に「特別なフジロック」であったことを実感しました。そして、待ちに待った大事な時間があっという間に終わってしまい、また1年を待たなければいけない事実がツライ…。けど待ってください、今は8月!来年のフジは7月!待つのは1年じゃなく11ヶ月じゃん!いうことに気付いてヤッター!と言ったとき、自分にとってフジロックがあってくれることがどれほど意味のあることか再認識したように思います。11ヶ月後、またここにフジロックがありますようにと、願わずにいられません。
そして手前味噌ではありますが、例年以上に葛藤しながら、フジのありのままを伝えるために走り回ったFUJIROCK EXPRESSのスタッフに心から拍手!今年もあと2週間ほどはフジロスのお供になること間違いなしです。

[写真:全1枚]

TAGS
8/22 SUNALL AREAここが私のフジロックソロフジのススメ私が見たフジロック