LIVE REPORTWHITE STAGE8/22 SUN
FINALBY( ) – EY∃(BOREDOMS) x COSMIC LAB x TAIKI NIIMI x KANTA HORIO
フジロック史上最も異質なステージ
FINALBY ( ) はフジロック史上最も異質なステージだった。ステージ中央には円筒形で上部が半球になっている塔があり、その左に大きな円錐形のコーン(工事現場にあるような形だけど、非常に大きい)が置かれている。
PAの後ろからステージ背後へレーザーが照射されていて、レーザーもさまざまな模様を作ったりする。ステージ上に設置されているモニターには、加工された映像が映しだされていて、それがおそらくインターネット配信の映像と同じだと思われる。
なお、それらとは関係なく、向こうの山々が光っていたのだけど、それは雷光なのだろう。自然現象である。
19時10分にライヴは始まった。電子ノイズみたいな音が断続的に鳴り、塔やコーンがそれに合わせて光る。しばらくすると塔の上が開き、コーン(工事現場にあるような一般的な大きさ)を持ったEY∃が現れて、コーンを振り回す。コーンはLEDライトが仕込まれているのだろうか、青白く光り、またEY∃が振り回すことでノイズが発生するような作りになっているみたいだ。
コーンを持ったままEY∃はステージ前方にでてきてコーンを振り回す。勢い余ってコーンがステージから落ちたりもしたけど、戻されてコーンの振り回しが続く。EY∃の姿にカメラマンが密着し、ずっと撮影をしている。ステージは薄暗いのでよく分からないけど、EY∃の姿の映像を加工し、それをステージ上のスクリーンに映しだされる。
コーンを回転するものに取り付けて、コーンを回転させ、多少ビートみたいに規則的なものになる。EY∃は塔の上からでてきて叫ぶ。そして塔自体がテルミンぽくなっているようで手を当てたり、かざしたりしてテルミンのような音をだす。
もうひとつ同じくらいのコーンも回転する機械に取り付けて2つの回転しているコーンの間でEY∃が叫ぶ。
大きなコーンも横に倒して回転させ、EY∃は2つの小さい方のコーンを左右に持って5分くらい自らぐるぐると回る。踊れそうなビートにはなっていて、ノイズは放出され、レーザーは照射され、そのカオスの中で約50分のステージは終わった。EY∃はマイクなしで「ありがとうございます」と感謝を述べて去っていった。ステージ背後のスクリーンにはエンドロールみたいに関わった人たちのクレジットが映しだされていた。
[写真:全6枚]