LIVE REPORTPYRAMID GARDEN8/22 SUN
LEARNERS
Photo by MITCH IKEDA Text by あたそ
Posted on 2021.8.22 20:42
楽しさの突き抜ける午後のPyramid Gardenは、飛び跳ねながら踊りたい
穏やかなPyramid Gardenに登場するLEARNERS。まずは、“WATER THE FLOWERS”、“LET ME IN”と軽快ないリズムに沙羅マリー(Vo)のキュートな歌声にダンスが会場の空気を徐々に温めていく。
LEARNERSは、やっぱり最強のパーティーバンドだ。ライブはいつだって飛び跳ねながら楽しみたい。ポジティブ全開のライブは、どんなときに見ても楽しませてくれる。
1日目に出演したドレスコーズのギタリストでもある堀口チエ(Gt)のギターソロが気持ちいい“GO AWAY DON‘T BOTHER ME“は、音に身を任せて踊りたい。それから、堀口がボーカルを務め、沙羅との掛け合いが楽しい“GOTTA LOT”に、ムーディーな雰囲気がたまらない”FOOLS FALLIN LOVE“。声は出せないが、観客が手をあげ、その場でジャンプをしたり、クラップ&ハンズで反応を返したりと、それぞれの楽しさを体現しているように見えた。
“TEENAGERKIKS” では、浜田将充(Ba)がまっすぐに歌い、ベースを置きざりにし、マイクひとつで「手えあげろ!!!」とシャウトをする。ボーカルが曲によってり、さまざまな表情を見せてくれるのも、LEARNERSの魅力のひとつなのだろうな、と思う。堀口のうねるギターソロもたまらなかったし、会場に飛ぶシャボン玉がグッと雰囲気を引き立てている。
サポートメンバーのトランペットがアクセントとなる“WHIPER BLUES”、シリアスな雰囲気のなか力いっぱいに沙羅が歌いあげる“シャンブルの恋”。夜の曲ではあるけれど、ゆったりとした午後のPyramid Gardenの雰囲気にはぴったりの“WALKING AFTER MIDNIGHT”と、今日という特別な一日を飾る曲が続く。名曲“恋はヒートウェーブ”のカバーもうれしい。
「今日くらいはお疲れ様って思ってもいいよね」という言葉のあとにはトランペットの音が気持ちよく響く、アイリッシュ調の“つきかけ”。夏の終わりを感じさせる“SHAMPOO PLANET”に、終わりに相応しく、祈りを込めて“ALLELUJAH”がゆっくりと歌われた。
全18曲。LEARNERSはいつも充実感を与えてくれる。どこまでも楽しさが突き抜けたピースフルなライブであった。
[写真:全10枚]