FUJIROCK EXPRESS '23

LIVE REPORT - RED MARQUEE 7/30 SUN

きゃりーぱみゅぱみゅ

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Posted on 2023.8.1 06:46

こんなレッド・マーキー見たことない!

グリーン・ステージではリゾが愛の溢れるパフォーマンスを披露し、ついに前夜祭から4日間を過ごしたフジロック’23も終わりが近づいている。今年は暑くて暑くて仕方がなかったし、むしろちょっとくらい雨降ってくれよという感じだったが、ひとまず無事に過ごせてよかった。みんな本当にありがとう。

なんて言うのはまだ早い。今年は夜通し朝まで楽しみたい。パレスにも行きたいしGAN-BAN SQUAREも気になる。まだ食べてないご飯も色々ある。フジロックへの出演は少し異色な感じはするが、そんなこれから迎える最終日深夜へのワクワクとソワソワに最高にぴったりな気がするし、ある意味では僕が今年最も期待していたきゃりーぱみゅぱみゅ(以下、きゃりー)が、もう少しで登場する。23時定刻の5分前くらいにレッド・マーキーに入るとすでに人でごった返していて、何とかPA横くらいにたどり着いた。

そんなタイミングで前の方から突如きゃりーコールが始まり、レッド全体に即座に伝播した時はもう面白すぎて笑ってしまった。そしてDJと4人のダンサーに続いてついに登場したきゃりー。当然のように大歓声が巻き起こる中、開幕は「きゃりー!きゃりー!」と連呼する“DE.BA.YA.SHI.2021”。あ、さっきのコールはそういうことか。最初に叫んだあんた、相当気合い入ったファンじゃんか。

とか思いつつ、「ファッションモンスター!」と歌う入りで一瞬勘違いさせるニクいことをしてくる“CANDY WAVE”で、お祭りをキックオフ。めちゃくちゃ速いBPMのエレクトロ・ポップサウンドに早速ブチ上がるレッド・マーキー。

“どどんぱ”ではかなり重いビートがレッドを揺らす中、きゃりーの歌に合わせて「どんち どんち どどんち どんち ちきどん」の文字がポップにフラッシュするスクリーン。こんなのもう疲れも相まってテンションもバグってくる。

そして“原宿いやほい”でもきゃりーとダンサーを真似るように手を挙げて「ほい!ほい!」とレッドのみんなが叫んでいる。いや、誇張じゃなく本当に見渡す限りみんな手を挙げて叫んでいる。ものすごい数のエネルギーがステージの方向に向かって飛んでいっている。こんなに一体感のあるレッドなんて見たことがないよ!

ステージのダンスが映える“一心同体”に続いて、ピンクの扇子(でいいのかな?お姫様が持ってそうなやつ)を持ち出した“パーフェクトおねぃさん”。このあたりはサウンドは少し抑えめになって、みんなピンクなのもあってCHAIのライブとも感覚が似てるところがあるなーなんて考える余裕もあった。

それから少しビートが重い“PON PON PON”ではみんなでぽんぽんぽんするわけだし、「みんな!忍者って知ってる?Do you know Ninja?」と投げかけた“にんじゃりばんばん”や、カラフルなスクリーンが映える“CANDY CANDY”でも、レッドのみんなは見よう見まねで振りを真似まくってる。僕の前にいたお姉さんは振りがキレッキレで、それもまたテンションが上がるってもんだ。

終盤ではスローな入りから徐々に加速していく“つけまつける”や一際歓声があがった“もったいないとらんど”など、さらに勢いを増すヒットチューンの連発体制。ここで「デビュー12年目にして初フジロック、音楽で心を一つにできたことが本当に嬉しいです」と語り、「フジロックまた出てもいいですか?」にはもちろん大歓声!そして「私史上一番“ロック”な曲」の“ファッションモンスター”で、まったくとどまることのないきゃりーのステージは最後まで一直線に駆け抜けていった。もう45分たったの?早すぎでしょ。

ミックスがとても巧みだったからか、ずっと踊ってたのにまったくもってノーストレス。後で知ったことだが、この日のノンストップDJミックスは、中田ヤスタカが特別に作り上げたオリジナルミックスだそう。さすが世界のヤスタカ。そしてそのミックスを200%くらいに引き出すきゃりーを存分に堪能させてもらった。サマー・ソニックなどで何度か観ていたきゃりーのステージだが、最終日深夜のテンションも相まって受け取る感触はまったく違っていて、これはコーチェラやプリマヴェーラで世界を虜にするのも納得の、ポップの極致みたいな時間がここにはあった。

僕は「音楽で心を一つに」という言葉がかなり印象に残っていて、これほどの一体感を体験すると、これこそが最強のラブ&ピースなんじゃないかと思えてくる。タイムテーブル発表の時点ではそれほど意識しなかったが、リゾから続く流れもかなり絶妙だ。やっぱり実際に体験しなきゃわからないんだよなあ。踊りに踊ったレッドのみんなが、これから始まる深夜に解き放たれていく口火を切った、最高に刺激的なパフォーマンスだった。来年も来てよ!

[写真:全10枚]

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7/30 SUNRED MARQUEE