GREEN STAGE, | 2012/07/27 11:30 UP

HEY-SMITH

ここ数年のフジロックは雨に悩まされ、雨に強くならせてくれた。だから、雨対策なんてお手のもののはずのフジロッカーズななんですよ。さぁて、ビックリするくらいのこのザ・晴天をどうしてくれよう。日焼け止めも意味がないし、太陽が睨みつけくるんですもの、散水をしたところで大地の喉の乾きを癒してくれるには程遠い。

今年の初日、ホワイト・ステージの幕開けは、大阪のやんちゃなヘイ・スミスだった。ステージの脇を支えるサックスの満とトランペットのIoriはすでに上半身裸というのも多いに納得ができる。キレイに割れた腹筋が示すものは、カラっとした青空には鳴られる管楽器たちの潔さ。長丁場の炎天下のフジロックをそんなスタートダッシュしてもいいの?と思わされるほどのテンションでさっそくモッシュが起これば、自然とダイブも起こる。

「大阪の小さくて薄暗いライブハウスでいつもはライブやってるんですよ。」というのにも笑いが起こるも、こうやって解放された空間で演奏できて、ヘイ・スミス好きの見慣れた面々が苗場に集ってくれることが、メンバーにとっては一番の収穫だったのだろう。「さ、あと1曲。あと1分」そんな合言葉がメンバーから言い渡されると、PA前に不思議な円ができた。今から何がはじまるの?と思うと、合言葉は続き、「今日は、PAを囲もうか」。すると、何だか全員、暗黙の了解かのようにPAを中心とした円ができた。そして、ラスト、これまで以上にスピードにキレと、ギターのカッティングが鋭くなるかと思えば、全員、反時計回りでダッシュを始めるではないか!何だこれは!これはヘイ・スミスの常識なのか?嵐のごとく目の前で繰り広げられる光景にただただ完全に置き去りにされてしまった。音楽に対する答えが目の前に表れ、どんどんと置いてけぼりピープルを巻き込んでいくのだから。初日1発目にして、この置いてけぼり感、悪くない。むしろ、こういうことがフェスの醍醐味だと思うのだ。1年ぶりの苗場の手触りを確認しようなんて、淡い思いが一気に吹き飛ばされた。さぁて、フジロックがいよいよ始まるぞ。


写真:深野輝美/文:ヨシカワクニコ
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